色々まぜまぜ短編集

アントロ

第1話・母の日のプレゼント

俺の母親は、数年前に夫と離婚した。

一人で俺を育ててくれた。

来月5月14日は、母の日。今までは何もしてこなかったが、もう自分も18歳。感謝を伝えるにはこの日が打ってつけだと思った。

母が働きに出る日を見計らって、料理を学んだ。時に、料理上手の友達からも教えてもらった。

そんなこんなで一ヶ月が経ち、ついに今日は母の日だった。


母の日、日曜も働きに出た母の帰りを待った。

夜の9時、やっと帰って来た母を玄関で迎えた。

母は最初こそポカンとしていたが、家じゅうに香るカレーの香りで、全てを察し、笑ったのだった。

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