かお が ない
朝起きたら顔が無かった
いや正確には丸い穴が空いているという方が正しいかもしれません
手を入れると貫通して洞窟のような静けさです。
このままでは好みな女性と出会っても触れられないのでは?
そんなことは嫌です、いち早く顔を取り戻さなければ……
「あぁ、ここにいたのか。どうしたそんな青ざめた顔をして」
あれ、彼には普通に私の顔が見えている?
いや、いや、そんなことは、私は、"○○"で、 ○○では無い、では無いかもしれない
彼だって目がない、やっぱり
のせいかもしれない
わからない、わからない
真実など誰がわかると言うのです、誰だって自分自身が本当に 自分自身 かどうかなんて疑うはずもないのですから
もしかしたら貴方も見ず知らずのうちに他人の顔を奪ってるかもしれませんよ
もしかしたらあなたも
他人の 幸せ を奪っているのかも
幸せってなんでしたっけ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます