5.孤独の果て


「世界でひとりぼっち」

そんなこと考えてみたけれど

ひとりぼっちは決して

独りじゃないこと


独りになることと

独りになりたいことは

似ているようで違うのかな

孤独を分かち合いたい時こそ

自分の存在が示される


そこには何もないけれど

在ったことは事実で

わたしは「独り」になった存在を

「一人」で噛み締めた

虚ろな心が目の前を閉ざす






「世界でひとりきり」

そんなふうに感じていたけれど

ひとりきりは決して

独りではなれない


孤独を分かつことと

悲しみを分かつことは

背負うようで違うらしい

誰かに頼りたいと思いたい

自分の悲しみが示される


孤独は何も生まないよ

在ったことに意味があって

わたしは「一人」を理解したんだね

「独り」きりじゃない

壊れやすい心と体が燃える



孤独の果てに

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