詩 ソウル・ブラッド

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 目をつむった一瞬に

 劇的に変わったリアル

 見逃したその隙に

 誰が悲しんで

 誰が笑っていたのだろう


 一切合切を切り捨てて

 地獄にいるような気持ちで生きてきた

 楽じゃない

 楽しくない

 嬉しくない

 笑えない

 晴れない


 それでも前に進めているのだから

 問題ないと思っていた


 失っていた

 心の一部

 消えそうになっていた

 約束のかけら

 大切な思い出


 くりかえす

 くりかえされる

 愚かさ

 反抗

 慣れ親しんだ

 血の海は

 居心地がよくて

 出られない


 それでも


 知らない間に

 別の場所に立っていたのは

 光の下に立っていたのは……


「私はまだ知らない」


「俺はまだ教えていない」


 心を通わせる時

 決して失わせやしない


 望んでここにたどり着いたわけじゃないけど

 こんな人生を選んだわけじゃないけど


 ここにある何もかもが間違いなわけじゃないと

 気付いて それから

 別の方向へと歩いていく勇気を得た


「君がいる」


「貴方がいる」


「「その事実に気が付いたから」」


 過去の自分を超えて

 何もない

 無力だった自分を超えて


 人を愛する

 今までを肯定する

 誰かを見つめる

 分かり合いたいと

 そう思うようになって


 瞬きの間

 心さえ変われば

 全ての色が鮮やかになっていく


 砕け散るのなるなら

 それは弱かった自分

 超えて 一歩 進んでいく


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詩 ソウル・ブラッド 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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