咲けよ、散れども。

咲樂

★登場人物(設定は最新話に対応)★

2024/5 「宝珠山高校」を更新


【あこや南高校】

山形県山形市にある公立女子高。


秋保鈴音(あきう りんね) 一年

中学で剣道をやめたつもりだったが、引っ越し先の高校でかつてライバル視していた黒江に再会し、もう一度剣を取る。目立つ高身長と、公式戦で一度も場外を取られたことがないのが強み。仕掛け技主体の剣道が得意だったが、黒江の稽古により応じ技主体の剣道を勉強中。


須和黒江(すわ くろえ) 一年

元全中一位の〝日本一の女〟。現在はマネージャー。中学で剣道はやめたと言うが、「自分を倒してくれる人がいれば復帰する」ことを条件に、鈴音をその候補として自ら稽古をつける。応じ技主体のカウンター剣道で、全国の剣道女子をなぎ倒した。


日下部竜胆(くさかべ りんどう) 一年

鈴音のクラスメイトで高校最初の友達。中学から剣道をはじめ、抜群のセンスで瞬く間に県内の有力選手に成長した。実家は県内の離島で、現在は寮住まい。島育ちによる底なしの体力にまかせたエネルギッシュな剣道が持ち味。


八乙女穂波(やおとめ ほなみ) 三年

剣道部の主将。中学生と見紛う身体から想像できないような、高カロリーの剣道で部のエースを担う。「縮地カッコカリ」と呼ばれる、独特な体捌きが特徴。


我孫子蓮(あびこ れん) 三年

副部長。ギャルっぽい見た目に、ギャルっぽい言動の先輩。何かと周りの人間を強引に動かすことがあるが、そこそこ面倒見がいい。チームメイトいわく「見た目や性格に反して、構えが綺麗で実直かつ堅固な剣道」の持ち主。また「不動の副将」の異名も持つ。


北澤日葵(きたざわ ひまり) 三年

部内では穂波に迫る実力と、鈴音を超える規格外の身長を持つ。極度の人見知りで、新年度は新入生に慣れるまで部活に顔を出せないほど。その一方で、中世的な顔と、性格に似合わぬやたらキザな言動で女生徒の人気を集め〝向日葵の君〟と呼ばれる。

上段の使い手で、試合時は阿修羅の如き雰囲気で相手を萎縮させる。


早坂楓香(はやさか ふうか) 三年

サバサバした性格で、後輩の面倒見もいい三年生。剣道は高校から始めたため、実力はほどほど。本人もそれはわかっているのか、選手としてではなく、交友関係の広さを生かして他校の情報収集で貢献している。


中川薔薇(なかがわ ろーず) 二年

ヤンキーのような見た目と言動のコワモテの二年生。部への帰属意識は高く、剣道部や部員を馬鹿にされるとすぐ目くじらを立てる。現在は、「倒したら入部する」という舐めた条件を出した黒江を目の敵にしている。一方で、乗り物に弱くすぐ酔う。

日葵に恩があり、先輩としても人としても崇拝している。


熊谷杏樹(くまがい あんじゅ) 二年

「~ッス」という運動部にありがちだが独特な口調の二年生。中川とは腰巾着みたいな関係で仲良くしている。高校から剣道をはじめたが運動センスが高く、鈴音たちが入部するまではレギュラーを担っていた。中学時代は柔道部で黒帯。


五十鈴川菜々子(いすずがわ ななこ) 二年

個性的な人物が多い部内においては、優しく、物腰柔らかで、面倒見もいい聖母のような存在。その人柄を買われてか、初心者の教育係を担う。剣道は中学時代からで、それなりの実力だが、優しすぎるのが玉に瑕。


井場真柚(いば まゆ) 一年

鈴音と同級生の経験者。竜胆いわく「払い技の上手い子」。高校規格の竹刀に慣れるため、春休み中から素振りを欠かさなかった意欲的な選手。


戸田姫梅(とだ ひめ) 一年

鈴音と同級生の初心者。小心者で小動物のような子。中学時代はスポーツチャンバラをやっていた。


藤沢つづみ(ふじさわ) 一年

鈴音と同級生の初心者。時代劇が好きで、人生に一度は剣技を習いたいという理由で剣道部に入部した。好きな作家は藤沢周平。別に親戚というわけではない。


前園一華(まえぞの いちか) 一年

鈴音と竜胆のクラスメイト。黒江とは同中出身で、勧誘を任された鈴音たちを彼女に繋いだ。いつも気だるげで当たりの強いところがあり、鈴音は一方的に苦手意識を持っている。部活はマス研。


鑓水(やりみず)

あこや南高校剣道部の顧問。キツイ印象を受ける美人で、パンツスーツがトレードマーク。言動はややガサツでぶっきらぼうであり、薔薇に似たコワモテ具合がある。




【宝珠山高校】

山形県蔵王にある仏道系かつ寄宿制のお嬢様学校。


南斎千菊(なんざい ちあき) 三年

宝珠山高校の主将。恵まれた背丈と強靭な身体を持ち、鈴音いわく「いかにも主将で大将」らしい選手。爽やかイケメンだが、妙に抜けたところがあり失言が多い。蓮とは実家が近所で幼馴染。


清水撫子(しみず なでしこ) 二年

二年生ながら宝珠山のエースを担う実力者。中学時代まではあらゆる『道』のつく競技を修めてきたが、高校から剣道一本に絞り頭角を現した。へりくだった丁寧な口調ながら、実力に裏付けされた高飛車な性格をしている。

競技剣道ではめっきり使われなくなった下段の使い手であり、それを自らの〝非常識性〟に昇華している。


児玉朝(こだま あさ) 二年

宝珠山高校剣道部のサブエースである副将を任される二年生。おどおどした態度で清水の腰巾着のようだが、よくよく話を聞けば言いたいことはストレートに口にするタイプ。


笹原ちえみ(ささはら) 三年

宝珠山高校の副部長。撫子をとかくライバル視している。


新田尚子(にったなおこ) 二年

千菊のファンで入部した初心者。撫子直伝の堅守が得意技。




【鶴ヶ岡南高校】

山形県鶴岡市にある公立高。同じ『南校』であるあこや南をライバル視する校風。


小田切愛苺(おだぎり あも) 二年

鶴南の先鋒を担う二年生レギュラー。竜胆と同じ飛島出身で仲がいい。薔薇が中学時代から一度も勝てたことが無いライバル。


雲居つきみ(くもい) 一年

大会の朝に鈴音とぶつかった小柄な剣士。中学時代は、須和黒江と県内トップの座を争う実力者だった。口数は少ないが、表情やボディランゲージは多彩。




【左沢産業高校】

山形県大江町にある公立校。全国優勝の経験もある強豪校。最先端の農工商を学べる手広いカリキュラムで受験生からの人気も高い。


庄司(しょうじ) 三年

沢産の先鋒。千葉県出身で、最高戦績は中学時代の県ベストフォー。


押野(おしの) 三年

沢産の次鋒。レギュラー唯一の県内出身選手で、中学時代は県優勝。


徳永(とくなが) 三年

沢産の中堅。宮城県出身で全中ベストエイトの実力者。


田中(たなか) 三年

沢産の副将。滋賀県出身で中学県ベストフォー。副将ながら前のめりの剣道。


外山(とやま) 三年

沢産の大将。新潟県出身で全中ベストフォーの実力者。当代のエース選手。




【あこや北高校】

山形県山形市にある公立高。ほぼ女子校だが音楽科のみ男子もいる。


一つばき(にのまえ) 一年

元黒江のチームメイト。全中団体戦の山形県代表メンバーであるが、学力の問題で県内の強豪校には入れず、弱小校であるあこや北に入学することになった。黒江と稽古する中で自ら学んだカウンター剣道を得意とする。




【遊佐水産高校】

山形県遊佐町にある公立校。水産業、及び海洋・河川研究に秀でた沿岸部の学校。


船越鳴希(ふなこし なるき) 三年

遊佐水産高校のエース。部員がふたりしかいないため、個人戦のみに出場していた。逆境で力を発揮するタイプであり、相手に先取点を取らせる独特のルーティンを持つ。県総体のベストエイトで鈴音と戦い、延長の末に敗北した。




【北辰学園高校】

鈴音の故郷である北海道の強豪校。札幌市にある。


あやめ

鈴音の幼馴染で親友。スポーツ推薦ではないが、中学時代の功績が認められる形で北辰学園に入学する。鈴音とは頻繁にメッセージや通話でのやり取りをしている。




【???】

伊地知るる

かつて一度だけ黒江に黒星をつけた鹿児島の剣士。黒江いわく剣道をやめたそうで、今何をやっているかは不明。

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