第5話

 ブーナがビーチチェアでうとうととしていると。


 ざあーーっ。


 なにやらくもゆきがあやしくなって、つよいあめがふってきた。

 

「しっぽがびしょぬれだにゃー!!」


 ブーナはカラフルなサイダーをうみになげすてて、じぶんのせんしつへとはしった。


 せんしつのドアをあけると、そこにはいっぴきのねずみ……が、ブーナのだいじなだいじなしゃけかんをかじっていた。 


「にゃー、しゃけかん!! かえせだにゃー1!」

「おなかすいていたでちゅー」


 あれくるったブーナはねずみのニーナにとびかかった。すぐにニーナはせんしつをくるくるとにげまわった。


 ひとそうどうおえたあと、ニーナはしゃけかんをゆっくりたべていた。

 せんしつをまわりすぎてめがまわったブーナは……そのままかべにあたまをのめりこましていた。

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