仮想する脳

ひつじ雲

見知らぬ人と観る映画


見知らぬ人と

一緒に映画を観ていた。



見知らぬ人なのに

わたしはその人のために何もできないのに

その人は静かに私の隣に座っていた



映画が終わり

みんなが席を立ち始める

それぞれに感想を言っている



あなたとわたしは見知らぬ人だから

私たちは静かに

それぞれの帰路についた

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