仮想する脳

ひつじ雲

見知らぬ人と観る映画


見知らぬ人と

一緒に映画を観ていた。



見知らぬ人なのに

わたしはその人のために何もできないのに

その人は静かに私の隣に座っていた



映画が終わり

みんなが席を立ち始める

それぞれに感想を言っている



あなたとわたしは見知らぬ人だから

私たちは静かに

それぞれの帰路についた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る