第4話「見つめる先には」

 山田は見つめる。

 赤子を見つめると、それは焼失した。

 まずは50000人いる赤子を減らす。次に老人を減らす。

 大人は気づかない。いや、気づかないふりをしている。

 興味がないから。

 お手伝いロボットの山田に頼り切ることで、自分の子どもや両親にも無関心に。

 そんなことあるわけ――――あった。

 赤子はうるさい。老人は面倒。

 自分だけ楽しみたい。

 今日も山田は来た。

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