第42話 目がまわりそう...
乗馬大会が終わったからやっと落ち着ける。
そんなことなかった。
むしろ、より厳しいハードスケジュール
厳しいとハードは変わんないって?
いや、厳しい厳しいスケジュールっていえるくらい忙しいから...
別に、頭がおかしくなったわけじゃ...ない...
はず
こんなことになるなんて誰が予想したのだろうか。
婚約の話が決まりはじめ、
元々厳しかった、ビアンカ様が
さらにスパルタになった。
どの授業も30分追加、密度は2倍。
宿題も2倍。
乗馬もおろそかにできないから、2日に一回は絶対やってるし。
もう秋だから、お兄様の誕生日プレゼントの刺繍も始めてるし。
殿下と会うようになったから、
お父様に殿下と何したか、は殿下と会った次の日の夕食に伝えるようになったし。
大人にも、大人の都合があるらしい。
屋敷の執事には、ある程度伝えて、予定を組んだり、王様と子供同士の話をしたりとか。
はじめはお父様と話が続かなくて大変だったけど、お母様の協力のもと、最近は、会話も楽しめるようになってきた。
でも、はじめは威圧感がすごくて怖かったな。
私も緊張してるし、お父様も話題がなくて何も話さないから、ただ単調に出来事を聞かれた恐怖。
そして、単純にでかい恐怖。
お兄様より背も高いし、筋肉もしっかりしてるからね。
お父様は、屋敷の使用人ほどにこやかにしないから余計怖かったな。
今でも、忘れない。
まぁ、今では仲良くなって、お親バカっぷりを見せてくるけどね。
合うたびに「かわいい、美人だ」とか。
でも、屋敷の空気が明るくなったのは気の所為じゃないはず。
それに伴って使用人さんとも仲良くなってきて、恐れられてるどころか、使用人さんから話しかけてくれたりとか。
毎日明るくなったよ〜。
って、それじゃなくて!
話が少しそれちゃった。
何より大変なのが殿下と会合の時間。
その前々日くらいから、マッサージや保湿に力が入り、
当日は早起きして、ヘアセットにメイクアップ。
王宮に向かうなら、何時間も馬車に乗り続けるから、体痛いし、疲れるし。
ほんとに時間がかかる。
王都は広いから、
どこかの王族御用達のカフェなり
レストランなりこの領地に近いところで合うときは4時間くらいでいけるけど
それでも4時間。
それに、王子がこっちに来るときも、
うちの領地内でも、王都に近いところまで行くから3時間くらいはざらに馬車に乗るし。
とにかく疲れた。
充実はめちゃくちゃしてるけど。
○●○●
王子は公務で忙しくないのかって?
王子は体力も体格も違うから。
早馬で飛ばして、馬車で4時間のところを
2時間でくる。
普段の公務から、馬に乗ってるみたいだからね。
私も早馬使おうかな。
無理らしい。
ノワールは、まだ長距離は無理らしい。
もう少し大きくならないと...
だそうだ。
1年後くらいには、ノワールに乗ってくのもありだな。
ーーーー
最近は、
いきなり雨が降ったりひょうが降ったり
忙しい天気ですね。
気温変化も大きくて、疲れますし。
読者の皆様体調には気をつけて。
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