第27話 ビアンカ様って人間 だよね?

たくさんのプリントに追われつつも、あらたに授業の時間も増やすことになりました!!


はぁー


たしかに、プリントにもなれてだいぶ時間に余裕ができたけどもまだまだ毎日必死なんだよ。


刺繍、バイオリン、茶道、ダンス

始めだからこんなもんらしい。

これから、徐々に楽器の種類を増やしたり、洋裁や料理、華道ってやることを増やす予定なんだって。


もちろん楽しみだよ、やれること自体は


ただ宿題が ね。


「趣味が多いほど、社交会で取引をするときに仲良くなるための話題をつくれるから、多いとにこしたことはない」

ってティナもいってたし

未来の自分を助けるためにも、頑張ろう。



「今日は、基本の基本から教えていくわね」


刺繍は、ほんとに簡単なお花やマークの練習だったんだけど、なにげに線が曲がっちゃって...


「ビアンカ様、ここがうまくいかないんですけど...」


「言葉遣いにも気をつけるのよ。今から、厳しくいくからね。じゃあ、もう一度いい直してみて」


「ビアンカ様、ここのところがうまくいかないのですが、何を意識したらよいでしょうか。」


「まぁ、妥協点ね。ここから少しずつ直していきましょう」


言葉遣いにも目を光らせながら、わかりやすく説明してくれた。


わたくしに教えてくれながらも、ビアンカ様も刺繍をしていたんだけど

そうこうしているうちに、ハンカチにかわいい鳥がいた。


頑張ったプレゼントに名前の刺繍もいれてくれた。こんな風に刺繍できたら凄いよね。

頑張るぞ!!

心の中で唱えて気合を入れバイオリンに入った。


始めの段階では、量をこなすしかないから刺繍は一旦おしまいにして、バイオリンを借りた。


初めに見様見真似でやってみたんだけど、

ギギギーって変な音しかしない。


もちろん、ビアンカ様は美しい音色で交響曲と今流行りの曲を一曲ずつ弾いてくれた。


もう聞き入っちゃって、終わったあともしばらく余韻にしたっていたかったんだけど次から次へとやることを課されていくから現実に引き戻されたよ。


そのあとは、茶道、ダンスとやってみたんだけど、やっぱりうまくいかない。


もちろんビアンカ様は、同性でも惚れちゃうくらい洗練された動作だったよ。


「じゃあ、これが宿題ね。」

にこやかな笑顔とは正反対に今日やったことを全て宿題で出された。


これだから...


「今日やったことを上達すれば終わりって思わないでね。あとから教える、料理や華道も学園に入学することには、初めて合う人に見せられる状態まで持っていくからね。」


「では、またね」


このあとは、今実験していることをまとめたいらしく、ささって帰っていった。


「昼食後に、素早くとりかかろう。

後回しにしたら終わらない。」

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