第8話 脱! 個々家族
「ごちそうさまでした~」
美味しかった
一週間ぶりに公爵令嬢が目覚めたっていうのに目覚めてから夕飯までで私の状態を見に来てくれたのティナだけだよ
私人望なさすぎない?
他のメイドは仕事中なのかもしれないけど、
家族も少し顔を少しも見にも来てくれないなんて....
取りあえず今すぐできることを上げてみるか
・挨拶とありがとうをたくさん言う
・癇癪を起こさない
・人からの注意は素直に受け入れる
・公爵令嬢の権力を振りかざして、わがまま言わない
この辺が今までの生活で特にできてなかったことだから、これを直すだけでも印象はだいぶ良くなるはず。
あとはすぐにはできないけど、
ティナに使用人全員の誕生日を確認してもらって誕生日の使用人に手紙と花とか何かあげてもいいかもな。
公爵邸の使用人はざっと60人はいる。ティナにはちょっと頑張って貰わないとだな。
日頃の感謝も込めて他の人のよりちょっと、いや、かなり豪華にしよう。
今まであんな癇癪令嬢の世話をしてくれていたんだから。これからも確実に迷惑かけるだろうし。
う~ん『脱! 個々家族』を目標にしたけど、何しようかな。
そもそも関わる場面がないからな。
まぁ、誕生日プレゼントはあげるとしよう。
えっ、今までの記憶じゃ家族の好きなものが分からない。
お母様に関しては、手芸が好きだったはずくらいには記憶があるけど、
お兄様は2年前、5才のときにお人形遊びに熱中してたことしか記憶にない。今ごろお人形さんもらっても恥ずかしいだろうし....
でも、それぐらいからお兄様の勉強が始まったんだし、仕方ないっちゃ仕方ないよね。
本当の本当にやばいのはお父様だ。仕事に明け暮れて、家に帰ってきてからも仕事。お母様とは夜一緒に過ごしているから、夫婦仲は悪くないんだけど、
アンナがお父様と過ごした記憶がない!
ただ黙々と食事を一緒に食べてるだけだよ。
「はぁー」
『脱! 個々家族』はまだまだ道は険しいな。誕生日プレゼント以外何も思いついていないし。その誕生日プレゼントすらこんな調子なのに...
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