五 狭間に居る車

 普段運転する人ならわかると思うが、一般的な大きさの道だと、交差点にあるレーンは、右折レーンと左折&直進レーンのパターンが多い。私が通勤の際に通っている道路でよく見かける光景なのだが、その二つのレーンの狭間に車が居る場合があるのだ。しかも、多くの場合、そういった車は自分以外のことを考慮していないためか、ウィンカーを出していない。つまり、赤信号で停まっている時は、どちらに進むかわからないのである。直進なら青信号になった瞬間、その車が前に進むだけで済む話なのだが、これが右折の場合、事態が異なる。直進しようと思った車が前を妨害され、それが大型車などの場合、進めなくなることがある。私は無理矢理通ることはあまりしないのだが、この間、急いでいるのであろう私の運転している車の一つ前の大型車が、無理矢理その進行妨害車を追い抜いて、ギリギリを攻めていた。本当にギリギリだったので怖かった。ただそれだけの話である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

1分で読める???ショートショート・ホラー集 村田鉄則 @muratetsu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ