第5話 確かな衝動
ぼくは論理的に考えると否定されるべき存在で、正しくあるなら壊れてしまうべきもので、みんなの抗議文を次々と読まされる気分だ。ぼくの命は理由のない支援に助けられ、不正の支援は失われるべきもので、この呼吸は一瞬で止まってしまう足のつまずきだ。ぼくの姿は根拠のない目的を救いもなく生かされている。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。ぼくの生活は嘘つきの虚構で包まれた価値のないゴミくずで、明日にでも燃えるゴミに捨てるべきだろう。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。
ぼくは失敗を忘れるために一瞬であるべきで、ぼくが自分の失敗を思い出すべきだろう。情けないぼくに少しはやる気が出るのかもしれない。毎日するべきことは昨日とはちがう行動で、ぼくの道は終わらない平凡さで、くり返しているのは奇跡のような行きちがいで。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。ぼくの計画は孤独の収束で、与えられた自由でそれくらいに無駄に控えめで。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。
ぼくの実際は許されない言動で、みんなのためには失われる存在で、計算通りにいくなら困らない勝負事を生き抜いた犬の気分で。ぼくの栄光はバカにされる対象で、嘲笑してくる連中はすべて調べ尽くした成功の実行で、誤魔化された記録はみんなのための口実の程度で、負けられない戦いは怪物に襲われる気分で。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。ぼくの冗談は期待外れの一瞬で、盛り上がらない会話の思い出の書き直しで。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。
ぼくの限界は心意気の損失で、やり直しのできない反復の強制で、人格は七年で変わってしまうものなのだろうか。教えられたのは全力の行動で、ぼくの全力は忘却の彼方だ。いつまでたってもやってこない衝動の約束された確実な真実で、ぼくの全力は忘却の彼方だ。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。明日するべきことはいつも同じで、ぼくの作業は七年前の変わる前の人格の仕事で。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます