それだけでいいから
「大丈夫ただ座ってるだけだから、誰でもできる仕事だから」と急遽親戚の葬儀に出ることになった先輩の代理で向かったバイト先では、皺だらけのスーツの男が「受付に座って『いらっしゃいませ』って挨拶してくれるだけでいいから」と説明があり、折り畳みテーブルとパイプ椅子で構成されたいかにも即席らしい受付に案内され「ここに座って挨拶だけして、ソノダさんが来たらすぐ教えてくれればいいから」と更に条件が増えた上に挨拶以外はするなという念押しに不安になりながらソノダさんについて尋ねれば「見れば分かるよ。半分しかないから」と明快な返答があり、今からでもどうにかして逃げ出すべきかを悩んでいる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます