修正
勝利だギューちゃん
第1話
「過去は変えられない」
確かにその通り。
仮に変えたとしても、現状は同じになるだろう。
だが、変えるとまではいかないが、修正はしたいと思うのも、
正直な気持ち。
今、その修正を強く願っている。
だいそれた事ではない。
ささいな事だ。
高校時代、学園のアイドル的存在の女の子がいた。
アイドルといっても、自称。
その子が自分で、そう言っていた。
『地球は私のために回っている』
『太陽は私のために燃えている』
『あの星は私のために輝いている』
『青い空は私のために澄み切っている』
そう考えているタイプだ。
(さすがに、冗談だったと思う。本気なら、やばい)
で、何を修正したいかというと、その子とは関わるべきではなかったな。
関わっていなければ、今は苦しむことはなかったろう・・・
【その願い、叶えてあげようか】
どこから声がする。
【その子との想い出を、なかったことにしてあげる】
「そう願いたいね」
【了解】
目が覚めた。
人間、修正したい過去はあるものだ。
高校時代、学園のアイドルだった女の子がいたが、その子とは遠目に見ている事しかできなかつた。
少しくらい思い出をつくっておけばよかったと、後悔している。
でも、後の祭りだ。
【わがままだね】
修正 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます