第11話 四季《夏食・冬痛・春狂・秋小》
〈前書き〉
詩・ポエムです。
眠りにつく前、
ぎらぎらとした夏の太陽が照らす――人工的に作られた島へ、僕は空腹をお
白米の海岸を歩くと、熱くて
僕は隠された赤い
あのスパイシーな緑の海に浮かぶのは、肉片と
そこに置き忘れた月桂樹の
ああ、甘い
ヒリヒリとした刺激的な
残念ながら、ココナッツミルクを
シナモンの
帰ろう。大人になったら、訪れよう。今の僕には早すぎる。
島から逃げようとしたら、
トッピングの流れ星。パカリと割れて中身が見える。
茶色い
トッピングの投石。ペペペッ、塩と
逃げ回っていると、
トッピングの転ぶ罠。酸っぱくて甘い仕掛けが
粉チーズの砂嵐が発生したら、全ての謎を
もう無理、これ以上は食べられない。
お腹がいっぱいで、はち切れる。
あと味付けが濃すぎる。
誰か連れ出してくれ。
ここは嫌な場所だ。
ナンのボードで波乗りしながら、輝く太陽に祈る。
――そう、空へ向かって、僕は救いを求める。
すると、
僕の舌は、ピリピリ・限界を越えているんだ。
熱い
天上から、今までいたあの島を静かに見つめる。
そして、手と手を合わせて……
「ごちそうさま」
生き物が息絶えて眠りにつく白い冬。
呼吸をする
ただ一つの喜びが九の
ただ一つの
感情を打ち消しても
寒い、寒い、冬よ。
冬よ、終われ、終われ。
寒い冬が終われば、暖かな目覚めの季節がやって来る。
「おはよう」
まだ言えない言葉。
口に出さず、心の中で永遠に
貴方へ初めての言葉を伝えるその時までは、白い苦痛の中で、私は眠りにつく。
さて、貴方と私、先に
春は狂乱。
暖かな陽気に
――何食わぬ顔で小鳥が満開の花を落とす。落とす。
――樹の落とし物は花見酒に
――美酒に
――酒乱の
――開花を喜び、
心配? 心配? そんな訳がない。
冷めた心で
陽気が陰気になって、陰気が陽気になる。
反転しても仕方がない。春なんだから。
春の魔法にかかって陽気になった陰気は、気が大きくなって宴で暴れる。
暴言を吐いて、樹を
春の魔法にかかって陰気になった陽気は、
無言になって、
変わってしまうのは仕方がない。
春なんだから。
衣服を脱ぎ捨てて、生まれたままの姿になる。
嗚呼、解放感に酔いしれてしまうのは仕方がない。なんてったって、春なんだから。
そして、逮捕されても仕方がない。君は
春は
理性と常識を溶かして混ぜ合わせて、くるりと出来上がり。
秩序と正常を噛み
春は狂・狂・狂い、全てを忘れさせてくれる素敵な季節。
さあ、新しいことにチャレンジしよう! さあ、いつもは
大丈夫。
「はじめまして」「はじめまして」「はじめまして」
変わってしまうのは、悲しくて少しサミシイね……♪
春、人は狂っても花は狂わない季節。
宴、それは花びらが全て散るまで終わらない。
集、人と花の間で鳥は飛び回る。
夏と冬に
秋は狭い。狭いは秋。
押される、秋。秋は、押される。
秋は少ない。秋は減っている。秋はお腹がすいている。
秋は腹ペコ。
落ち葉と
「ありがとう」
と言ってくれるだろうか?
秋は嬉しそうな顔をして喜んでくれるだろうか?
秋は満足してくれるだろうか?
早く秋に会いたいね。
歯車をとれば、停止する世界。
時間を止めず、
但し、毎年、大きさは変わるのは御愛嬌。
フォークでつついて、形を
そろそろ、僕も起きないと……
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