俺様、勇者。

 パソコンの画面をみたら、気づけば時刻は朝方の4時を回っていた。カップラーメンを食べたあと、ネットの仲間とバカみたいな会話をして、永遠に続く無駄な時間をダラダラして過ごす。それが俺の毎日だった。



 長年ニートの自分にとっては、普通の人よりも時間に束縛がないから気楽だ。それに毎日、自分の部屋に籠っていれば他人とも顔を合わせずに済むし、とにかく楽。そう思ってダラダラと長年ニートを続けている。部屋のドアが壊されない限り、誰かが心の扉を壊さない限り、俺はずっとこのままだ。



 パソコンのキーボードで文字を片手で打ちながら、もう片方の手でポテチを摘まんで食べた。そして、ウトウトしてくると適当に話を切り上げて、俺はそそくさと布団に入って眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る