ダ・カーポ

ソードメニー

プロローグ

 ミズーリオは目を覚ました。そこは寝室だった。

「・・・夢?」

ミズーリオがリビングに行くと、置手紙があった。

「『アト少シ付キアッテホシイ』・・・何だ、これ?」

その時、脳裏に声が響いた。

「起キタノダナ?」

「その声は、メフィラス!どうして?」

「実ハ、私モ中間ノ力ヲ使エルノダ。コレガ何ヲ意味スルカ分カルカナ?」

ミズーリオは驚いた。

「まさか・・・」

「ソノマサカダ。私ハ死ノ間際ニ力ヲ使ッタ。君ト会ッテマダ死ニタクナイト思ッテシマッタノダ」

「僕のせいみたいじゃないか」

「君ノセイダ。私ハ死ヲ受ケ入レル気ガ変ワッテシマッタノダ」

「一体いつまで戻った?」

「今ハ私ガ死ヌ時カラ百年ホド前ダ。コノ時期ニ地球デハ、夢計画トイウモノガ進ンデイル」

「夢計画?」

「プログラムヲ利用シタ願イヲ何デモ叶エルトイウモノダ。ナカナカ興味深イ内容ダッタノデ、体験シタイト思ッタ。但シ、一人ダケデハツマラナイノデ、君モ招待シタイ」

「それを体験したら死を受け入れるのか?」

「単ナル体験デハツマラナイ。私ヲ楽シマセテクレタマエ」

ミズーリオは思った。

(楽しむ・・・砂漠でも聞いた。まさか、あれは他の宇宙人ではなく、メフィラスが言ったのか・・・?)

ミズーリオは尋ねた。

「楽しめなければどうする?」

「何度デモ繰リ返スノダ。私ガ死ヲ受ケ入レテモイイト思エルマデ」

ミズーリオは思った。

(メフィラス・・・間違いなく最も恐ろしい宇宙人だ。何としても楽しませなければいけない)

ミズーリオは言った。

「分かった」

「楽シミニシテイルノダ。デハ、夢デ会オウ。サラバダ」

「く、頭が重い・・・」

ミズーリオは眠った。

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