読了感に伊藤計劃の香り。

あくまでジャーナリスト”ビョン氏”が得た物証は口頭で得た情報でしかなく、ネットに放流したところで世界に化学反応が起きるのか？等々の疑問は残りますが、物語の雰囲気は良かったです(´^ω^｀)

チャットシーン？に文章詰まり気味の読みづらさが感じられましたので、改行等が改善点になり得るかも知れません。

冒頭から半端ない緊張感。引き込まれました。

まるで一瞬だけスローモーションになるような、スピード感と緻密さのメリハリを効かせた戦闘描写が最高です。

文章のテンポが良く没入感があり、読みながら映画を見ているような感覚になります。

この後の世界はどうなるのか。続きが気になります。

ちょいちょい、助詞と単語選びにぎこちなさを感じましたが雰囲気は充分。韻を踏むようなスムーズな文章も良かったです。

時間軸の異なる”人体破壊描写や銃器の発火メカニズム描写”も映画的で◎


本作を印象づけるキメ文たる、以下の箇所はスッと入って来るように再考の余地ありかも。

『一人の男はマッチを擦って世界に落とした。
ガソリンを被った世界にマッチが落とされた。』