あお
空が青い
当たり前といえばそうだけど――、
ブランコが吸い込まれて、
それから、
消えてった
シャボン玉がひとつ、
遥か彼方、
はじけ散った
まっしろな風船を手放してみたら、
青く染まって消えてった
もう主の手へ帰ることはない
青い鳥を飛び立たせてみたら、
青に溶けて消えてった
もう二度として出逢うことはない
あの青い空の向こうには何があるの
幾年と広がる闇から零れたひかり
手を伸ばしても届かないね
あぁ、雲ひとつとしてないや
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