小さな嘘と遊戯
@komattyan
第1話 日常1
たまたま見つけた星にすむ存在。
人間
彼らの生死の疑問がつきることはないだろう。
そんなものは無意味だ。
世界は誰に対しても平等だ。
不完全である意味がないからだ。
不完全であることにはりゆうがあるのだ。
彼らはそれを知らない。
生死の疑問の答えを見せつけるのもいいかもしれない。
退屈しのぎにはなるだろう。
・ ・ ・
俺の名前は黒木朝未。
輝く未来を送ってほしいからと親につけられた名前だ。
朝日の様に眩しい未来を生きてほしいそうである。
目の前に繰り広げられているのは白と黒のモノクロのつまらない世界。
こんな毎日にも関わらず朝日は鬱陶しいほど輝いている。
鬱陶しいほど輝いている太陽を尻目に学校へ行かなくてはならないのだから学生生活も大変である。
今日は朝練があったため走っている最中に朝日が上った。
朝未元気そうだな、太陽を見ながら話している。
そして、お前眩しいからなんとかしろよ。消えろよ。
だ、そうだ。鬱陶しい。朝日はこれだから嫌いだ。
自分の名前は好きだ。
朝日の前の薄暗い青い世界は心地いい。
しかし、朝日が出ると途端にあったくなる。
本当に鬱陶しい。
そう思いながらも学校へと向かう。
中学校へと。
朝練が終わり眠い目を擦りながら授業を受け放課後には練習再開。
五時頃疲れがピークに達していた頃家に帰ることになる。
帰路につき家についた。
ご飯と風呂と宿題をやって明日に備えて眠った。
朝起きるとまだ日が上っていない時間に起きた。
俺は一度起きるともう一度寝るのに時間がかかるため。
そして、外に出て走ってきた。いつも五キロ走っている疲れるけど毎日のモノクロのつまらない世界が少しは気分よくなる。
特に波呂(はろ)古都音(ことね)。
クラスメイトで朝に見かける女の人だ。
彼女は毎朝畑の手入れをしている。
彼女の家は農家らしい。
花が好きで花屋を目指していると言っていた。
花屋さんは花がかわいそう。農家はいろんな花みれるし無駄がないからいいの。
だ、そうだ。
前に聞いてみたらそう言ってくれた。
畑の前は花を育てていたのに。
これが世界かと思ったけど仕方ないとも思った。
家に帰ってきて筋トレ(腹筋と腕立て伏せを百回ずつ)して
シャワー浴びて親が作ってくれた朝御飯を食べる。
兄は早いな。またトレーニングしてたのかと言われた。
兄が元々やっていたトレーニングなのに。
兄は彼女ができてからトレーニングしなくなった。
汗臭いのは好きじゃないんだって。ならどうすれば言いかわかるか。朝未。
だ、そうだ。
これが世界かと思ったけど仕方ないとも思った。
兄の質問の答えはあるけど認めてくれないだろう。
「兄さんはトレーニングしとけば。そうすればより好きになってもらえるかもよ。」
「彼女がいないお前には言われたくないぞ。朝未。」
「兄さん、それは言わない約束。」
「そういうなら彼女作れ。生きててよかったと思うぞ。」
「そう、なら今のところ要らない。ただ毎朝走ってるだけでも生きててよかったって思えるから。」
あの子に会えるだけで幸せだから。
告白しようかな。でも、彼氏いるかも知れない。
「好きな子はいないのか。朝日は。」
「兄さんにはいいたくない。」
家族の前でそんなこと言いたくないから兄さん。
「そうか、悪かったな朝未。」
「別にいいけど、兄さんはなんであの人のこと好きになったの。」
「は、お前にはわからないのか。あの怒っている姿とか笑ってる姿がかわいいだろ。それに一緒にいて見ているだけで心が洗われる。あんな人他にいないだろ。」
そうだねと兄さんに言った。
兄さんは彼女に夢中である。
それだけ聞くと騙されているように聞こえるけど。
ごちそうさまと言って自室に戻る。
少し勉強して学校へと向かう。
兄さんも同じ学校のため一緒に向かう。
兄さんとは二つ年が違う。
授業が終わり放課後。
気になるあの子を呼び出した。
彼女が行きたがっていた劇のチケットを父さんに買ってもらって一緒に行かないか聞いた。
二人だけでどうかな、と。
意外にも了承をもらった朝未。
劇は二週間後。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます