第5話 自動コンビニアルバイトの夢

 たまたま友人と入った某有名コンビニが、全て自動化されたシステムだったところから始まった夢だった。

 陳列された商品で好きなものを選び、セルフレジと電子レンジが合体したような機械の前に立つ。商品を置くだけで対象商品の清算を勝手にやってくれる上に、イートインならば自動的に席の予約をしてくれる、結構近いうちに実装されそうなシステムのコンビニだった。

 ところが清算を済ませて友人とイートインに行くと、店員が突然現れて事務室に連れて行かれた。もう1人、見知らぬ男性がいる。どうやら自分たちはアルバイト希望者に間違われたらしく、弁明するまもなく制服を渡されコンビニのシステムを説明される。

 予約システムの方法やらレジの不具合の説明を受けた後、知らない男性、自分、友人の順でアルバイトの研修が始まった。


「なんでうちら働いてんの?」


「それはこっちが知りたい。」


 ちなみにその夢の中、我々は新宿辺りで互いのオタ活真っ只中だった。多分テンションと前の会話あたりから秋葉原にも行っていたような感じもしたし、揃って現実での仕事のこともしっかり覚えていた辺り、自分達は完全に要らんことに巻き込まれていた。

 そして案の定というか、知らん男性がやらかした。


「おい予約席取れていないぞ!?」


「ちょっと、このレジ動かないわ?」


 よりにもよって機械に疎そうな中年の男女が別々のレジ前で男性に問うている、というか騒いでいる。レジはエラーというか電子レンジ側に何かエラーが発生しているようだった。

 友人は予約席の確保へ走り、自分は急いで電子レンジをみる。どうやら温める際に取り外すものを取り外さなかったことで作動が止まったらしい。

 それを解消した上で店内で飲食をしていくかのフォローをしていたら、焦げ臭い匂いがして、灰色の煙が店内奥から立ち上る。


「避難してください!!」


 咄嗟に自分はイートイン席すぐにある非常口に騒いでいた客と慌てふためくだけの男性を逃して、自分達を引っ張り込んだ女性の店員に煙が出ていることを伝えると、その人もまずは店内の客を全員避難させるよう誘導をしてくれと言ってきた。

 イートイン側からの出口を使おうと開いたら、上からも人がなだれてくる。そういえばこのコンビニはビルの一角にあったことを思い出す。

 自分達も避難したいが、このままでは私物も燃えるのでは?と思いつつ、そして唐突に思い出す。


「このコンビニの機能の一つに、冷却機能がある。」と。


 自分は急いで店内に戻り、メインコンピュータを触って水と氷を一斉作動させる操作を行おうとした。

 店内に戻る自分に友人は驚いたが、訳を話せば彼女も協力してくれた……というところで目が覚めたのだった。


 夢を見てはいたが、書き起こすほど面白みのないものばかりだったがこれもあまり面白みはないな、と思った今日この頃である。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る