第7話 マナゲート②

【マナゲート】を取得する為に【魔導操作】と【真素探知】、それと関連がありそうな黒い霧と白い霧を試行錯誤しながら、いろいろ試していて、1つ分かってきた事がある。


 それは白い霧の動かし方だ。


 黒い霧は自由自在とは言えないが、好きな形に形成したり硬さを変えたりと、かなり自由度の高い操作が可能になったが、逆に白い霧は見えてはいるけど触れる事すら出来ない謎の霧だったが……



 実は黒い霧を経由すると白い霧に干渉する事が出来るのが分かった。


 何故分かったかと言うと、黒い霧を手の形にして遊んでいたら、偶然だが邪魔に思えた白い霧を黒い霧の手で払いのけたら、白い霧が動いたのだ。


 今まで黒い霧を操っている時も白い霧に触れてはいたが、動かそうという意思は無かった。


 そう、白い霧を干渉するには黒い霧を経由して、更には意思を持って干渉しないといけなかったのだ。




 ……偶然分かったけど、普通ならそんなのは分からないよ。


 まあ、白い霧が動かせても【マナゲート】を取得した訳ではないから、まだ喜べないが何となくだけど、何かが進んだ気がした。



 ★



「レイは全く泣かないわね……?」


 自分が【マナゲート】取得に頑張っる合間、定期的に母親が自分の様子を見に来ており、その都度【魔導操作】などは止めていた。


 産まれて間もない赤ん坊が【魔導操作】なんてしていたら、ヤバイだろうからな。


 金髪美女は【魔導操作】などは特殊だとも言っていた気がするが、少なくとも母親は【魔法】が使えそうなので、黒い霧は見えている可能性は捨てきれないので、念の為に止めている。


「ばぅ?」

『まあ、中身は大人だからね……』


 ちなみに、自分には演技力というものが無いだろうから、下手に赤ん坊の真似をして怪しまれるよりは、大人しい赤ん坊と思われた方が良いだろう。


「近所のブラット君はすごく泣いて大変って聞いてたのに……そう言えば、エレナちゃんもすごく泣く時と、全く泣かない時があるって聞いたから、泣かなくても大丈夫なのかしら?」


「ばう、ばう?」

『ブラット君にエレナちゃん?』


 誰だろう?


 親戚の子供か近所の親同士が中の良い子供だろうか。


 まあ、エレナちゃんという子供のおかげで、全く泣かない変な赤ん坊というレッテルは免れた。


 この優しい母親ならば無いだろうが、赤ん坊のうちから大人みたいな事が出来るのがバレて捨てられたり、忌み子みたいな感じで処分されても嫌だから良かった。


「あら? レイはブラット君とエレナちゃんが気になる? 実はレイに幼馴染が二人もいるのよ。1ヶ月位お兄さんとお姉さんだけど、きっと仲良くなれるわ! って、赤ん坊のレイに言っても分からないわよね〜」


 ふむふむ、自分には二人の幼馴染がいるのか……会えるのが楽しみだな。



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 名前・レイ(0歳)

 状態・良好

 属性・※※※

 職種・ジョブホッパー

 種族・※※※


 パッシブ・素材の極み、魔導の極み

      転職の極み


 アクティブ・魔導操作、真素探知


 固有スキル・ジョブホッパー

       


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