第14話 追加メニュー。

「大丈夫。大丈夫。心配しないでアゼル。今回の変更は追加メニューです」

「うん。それなら安心したよ。何を作ればいいかな?」

「アゼルじゃなくてあたしが作るメニューよ。

 オリジナルカクテル。

 略してオリカクよ!」

「へー。それはどういったものなんだい?」

「とにかく豪華に綺麗に装飾したカクテルよ。お店にある材料見て色々考えてたの」


 ブラックマンディ

 ダークラム 20ml

 ブラック・サンブーカ 10ml

 チェリーブランデー 20ml

 レモンジュース 10ml


 これに黒いクリームをのせる。

 猫の耳を型どったチョコレートをさす。

 猫の目と口を赤くて丸いお菓子で表現。


「黒猫の見た目が、かわいい! マミ特製オリカクです!」

「おお! すごい! これは斬新だよ!」


 アゼルは驚いていた。


「このオリカクは1500デジで提供します。飲み放題の料金とは別です」

「うん。値段はおまかせするけどちょっと高い気もするな」

「そうなの。でも、このオリカクを提供した時は、オリカクについておしゃべりしたりしてメイドさんとお話出来るきっかけアイテムとしての価値もあるんです」

「へー。うまく考えたね」




※ ※ ※ ※ ※




 この日は、昨日新規で来客したお客様2名様がオムライスを召し上がり、

 白い仮面の紳士様がオリカクを頼んでくれて褒めてくれた。


「アゼル、また明日から変更したい事思いついたわよ」


 オリカクで安心してアゼルの警戒心は弱くなったみたい。

 アゼルは笑顔で即答してくれた。


「うん。やってみよう」




―――――――――――


 9月8日


メイド喫茶『オスティウム』


 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 13240デジ

  月別 24960デジ

  年別 0デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ

  オリカク 1500デジ

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