それでも、女

甘夏みかん

第1話

ぱちっ

夜中、目が覚めた


隣から何やらゴソゴソ音がきこえてくる


(またか・・・)


右隣にはお父さんとお母さんが寝ている。

お父さんの「気持ち良い・・・」という声がきこえてきた。


起きているのがバレると面倒なので寝ているフリをした

無理やり寝ようと思って目を瞑ってみる


だめだ、体の右側に神経が集中して全然寝れない


朝、パンを食べに降りると、お父さんが新聞を読みながらコーヒーを飲んでいた。


こういうことがあった朝はお父さんのほうを見れない


私が悪いわけじゃないのに、なんで・・・


お母さんが私を見て、「メイちゃん、おはよう」


といって笑った


いつも通りの笑顔


だけど


(あんなことしといて、白々しい)


そう思った



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