第39話

俺は席にある唐辛子をちょっと入れて、ペペロンチーノを口に入れる。にんにくの味はそこまでこけなくするすると食べられる。俺はにんにくはあまり得意じゃないからこの味はちょうどいい。唐辛子がいいアクセントなっていて美味しい。フォークがどんどん進む。ふとルナを見るとこのクオリティでこの値段ですの!と驚いている。


「ふっどうだ日本の誇るゼリアの味は」


「トラストだと2000エリザはしますわよ。この味だとですの。それが400エリザって店は大丈夫ですの?」


「本格イタリアンもあるからそれで元は取れてるから大丈夫だろう。貴族も本格イタリアンを食べに来るし、それでも他の店に比べれば安いほうだがな」


ゼリアは安さを売りにしてアラスタに根付いたからな。他の国には出店する予定はないみたいだが。たぶん他の国だと人気が出て他の商店の圧力をくらうからだろう。後は王室からも自分達の国の店がつぶれていったら不満もたまるから、何かしらの圧を加えてくる。海外展開しにくいってことだ。


「そうなんですわね。これは地元のものを使っているんですの?」


「そうだ。素材は豊富だからな」


魚類から野菜まで豊富な資源がある。農業大国だが、漁師も結構いる。中には兼任してる人もいるくらいだ。うちは海が近くにないから農業をやっている人が多いが。農家の中には陰陽師をやりながらって人もいる。戦争になったらその達は最前線に出る。


「地産地消ですわね。これが経済大国て呼ばれる国の特徴なんですの」


なんでも自分達で供給できるから戦争になったときは輸入に頼らなくて済む。だがら兵糧攻めとか効かない。国境にもかなりの陰陽師がいる。魔人や鬼人が進侵してこないように。せだから国内外きなり攻撃されることはない。これにニホンが防御に軍事力を割いてくれればもっと楽なんだが。科学技術が戦争に使われると、他の国にばれるから出てこないだろうが。


「古い風習は残っているが、経済は新しいのをどんどん取り入れているからな」


経済力はこの国の生命線だからな。これがなくなったら古くさい国とかしかならないからな。魔法師に関しては仕方がない。使える奴が少ないからな。だから古式魔法師のほうが上と思ってる奴が多い。魔法師は古式魔法を使える人が少ないから、自分達は選ばれた人間だとも思っているんだろう。


「そうなんですの。さすが経済が発展してるだけはありますの。古い風習は分かだと思えばたいして気になりませんわ」


「それなら良かった。すぐに馴染めそうだな。魔法はあんまりこの国では使わない方がいいが」


嫉妬をして嫌がらせをされるかもしれないからな。一応魔法の授業もあるが、大体が魔法が使えるから受けてるぐらいのレベルの生徒だから、メインは古式魔法だから嫉妬されないんだ。


「分かりましたの授業中と魔物を刈るくらいしか使いませんわ」


無駄に嫉妬されてもめんどくさいしな。古式魔法だけ使っていれば、魔法を使えるのに古式魔法をメインで使ってると思われれば、古式魔法の方が優れているとかってに勘違いしてくれるし。それだけ古式魔法師は魔法師と優劣をつけたがる。


それから食べ終わり、俺達は会話を少しして、会計をして店を出た。人気店だから前世のサイゼ見たいに長時間はいれないしな。ドリンクバーもないし。


「お兄様今日はありがとうございましたわ」


「俺も改めてクニエスタの魅力に気づいたから良かったよ」


ニホンの影響を結構受けてるってこととかな。流行がもろニホンの文化だったりするからな。クニエスタでこれならニホンはもっとすごいのだろう。ニホンに長期休みになったら行くか。


「それじゃ寮に帰りますの」


「そうだな。そろそろ門限だし」


寮だからちょっと早い門限がある。寮長に起こられると面倒だからな。早く帰るか。遅れると、反省文だったり、掃除をさせられるからな。俺達は寮にへと歩を進めた。


「お兄様いつかニホンに行きたいですの」


「俺も行きたいと思っていたんだ。長期休みに行かないか?」


「それいいですの。長期休みなら存分に堪能できますわ」


ニホンの技術をもっとみたいから長期休みを利用する。もちろん実家に帰るがな。実家に帰ってる時間よりもニホンに滞在してる時間の方が長いだろう。どこまでニホンが日本ぽいのか気になる。ゆっくりといろんなものを見ていこうと思う。


「そうだな。ラーメン屋も回るか」


辛味噌とかあれば最高なんだが。ちなみにニホンはラーメン激戦区である。まぁニホンじゃ本場だからな。ラーメン屋の元祖の店に行きたい。そこはきっと日本で修行した人がいるからだ。きっと味は他の店舗よりも優れているだろう。


「そうですわね。ラーメンの本場ならもっと美味しいところもあるかもしれませんわ」


「長期休みが楽しみだ。ああ後俺は呪術の雑学の講義はでないから教科書届くまで貸すぞ」


「でないんですの?まぁお兄様は一年生で学ぶ古式魔法は覚えているから問題ないですわね」


「そいうことだ。ルナも早く覚えて雑学はでないように頑張ってな」


そんなことを話していると、寮に着いた。俺達は鍵を開けて中に入った。するとエミリーゼが八つ橋を食べていた。この辺売っているんだな。そう思いながら今度買ってこうと思った。




















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