2-5 体型論仮説:入社して数年でやったこと

 入社して最初にやるべきは睡眠薬の再調整です。

 1年目は意識を保つのでいっぱいいっぱいでした。

 日常生活が問題なく過ごせていてもそれはあくまで日常生活。仕事となると違ってきます。それを思い知らされたのが、睡眠薬の問題でした。仕事中にあらがえない眠気がやってきてうとうとしていたら「それはない」と言われました。ただの睡眠不足と思われたのです。そりゃあそうですよね健常者からみたら服薬していようがいまいがしったことないということでしょう。なので、寝れない人がするべきは睡眠をどうするかと言う問題です。

 出た給料でまず寝具を高級な奴に替えました。

 合う薬にあうまで、合わない。量が多い等と注文をつけて睡眠薬の処方を色々変えてもらいました。

 それで合うやつに変えれた訳ですが、合うか合わないかを確認するだけでかなりの時間はかかります。


 1年近くかかったきがします。


 2年目になって、疲れやすさが気になってきます。

 というよりもそもそもフルタイムで働ける体力がないのではないのかという疑問が出てきます。上司は階段を凄い勢いで登っていきます。俺はそれを息も絶え絶えで必死に追いすがった記憶があります。そもそも寝たきりのような状態からいきなりフルタイムの勤務。体力がないのは当然です。駅の階段も一息で登れない。それがその当時の現状でした。クレッチマー,Lの体型論仮説をご存じですか? 障害によってなりやすい体型を記したそれは、双極性障害に対して肥満体型になりやすいとしています。投薬の関係もありますが、躁転から鬱になる過程でもっと食べれば動ける気がすると考え、食べて動けず寝たきりでそれが脂肪に変わるなんてことがあると思います。

 とにかくこのクレッチマーの体型論仮説に対して「ふざけんな」って気持ちになったことを覚えています。


 肥満になりやすいなら肥満じゃなくなりゃ良くなるのかよ?  


 そんな単純な訳はありませんが、体力の低下のこともあり入社2年目ぐらいからジムに通い始めました。

 おすすめはFIT24です。何故か? 快活クラブAOKIグループの経営なので、オプションに毎日1時間漫画読み放題があるからです。これで条件づけ、習慣化できるのです。これは他のジムではできません。運動をしたくなくても漫画を読みに行くならハードルは低いです。ジムに行かなくても漫画を読むだけでいくらかペイできます。


 ジムに通い始めて、いきなり体力をつけることは困難です。ランニングマシーンで歩くだけでも途中で止まってしまってこけそうになります、2、3回はこけた気がしますし。歩いている途中で立ち止まってしまう。そんなことがよくありました。最近では気づけばなくなっていますけど。というより気にしなくなる感じですかね。昔はそれがいかにも障害者っぽくて非常に悲しくなっていました。


 やせる為には有酸素5分、筋トレ、有酸素30~40分でやっています。パーソナルトレーナーから教わった時間配分で運動しています。


 もっとも厳格なものではなくて、有酸素だけやる時もあれば、更衣室で着替えて、やる気でなくて着替えなおして帰るだけの時もあります。


 そんなこんなですが、体力を付ければ、一日一ターン制という一日ひとつ何かをやったら燃え尽きる状態からは脱出できます。


 ただし最近はジムの行き過ぎでシャワーの生活が続き風呂に入れず、逆に疲れが取れないという悩みがでてきますが、それはまた別の話ですね。


 障害者枠雇用では、仕事の前に健康維持という大前提の仕事があるという意識で働いています。


 給与が入り、必要なものを買いそろえ、生活に余裕がでてきたらジムという選択肢どうでしょうか。

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