いずれ神話になる君へ 〜東京厄災聖戦〜

恥目司

叙事詩



  序文



——黎明の頃から、世界を照らしていた。

 人々になくてはならない存在だった。

 明かりとして、憩いとして。 

 それは常に人々の側にいた。

 だが、いつしか人々はそれを手放した——


——彼は、いつからか崇められた。

 敬われた。

 だから寄り添った。

 崇められた

 だから尊大でいた。

 恐れられた。

 だから喰い殺した。

 忘れられた。

 だから、去った——


  人は、きっと、己以外に興味がない。


 

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