第33話 玉津さん③
また日勤ではバタバタと働いている玉津さん。この動きも夜勤の時とのギャップで可愛く見えてくる。
「安田さん、今日夜勤ないですよね?良かったら食事に行きませんか?夜勤のお礼です。」
お昼休憩にご飯と携帯と本を同時にしながら聖司に話しかけている。
「暇ですし大丈夫ですよ。お礼なんかいらないですよ。私も楽しんでますし。」
「本当に楽しんでますよね。今度はど触られるかドキドキしますよ。」
「じゃあ触りません。」
「駄目ですよ。どこでもいいから触り続けてもらいます。」
「将来は一人で回れるようにですよ。」
「安田さん以外の時だけ頑張ります。」
「ああ、頑張って。」
聖司と話す時は何もせず、聖司に集中して落ち着けていた。
「安田君、玉津さんと仲良くなったね。玉津さんはいい子なんだけど中々みんなと歩調が合わなくてね。良かったよ。話出来る先輩がいて。」
施設長だ。優しくてみんなの事を心配している。
「玉津さんはとても熱心で前向きですね。苦手な事も克服しようと頑張ってますし。」
「良かったよかった。これからもよろしくね。お互い結婚してないみたいだし。仲人は任せてね。」
施設長は肩を叩いて戻って行った。
「結婚か。もう諦めかけてるけどな。ま、とりあえず仕事頑張りますか。」
仕事を頑張り、職員出口で玉津さんを待つ。
「お待たせしました。」
玉津さんは綺麗に化粧をして、胸元が開いたシャツに七部丈のパンツを履いている。エロかっこいい感じだ。
「仕事の時と雰囲気変わっていいですね。」
「あ、ありがとうございます。さっさっ、行きますよ。」
玉津さんは聖司の背中を押してかける。
「ゆっくり話しながら行きましょう。慌てなくて大丈夫ですよ。玉津さんはいつも焦ってますけど、どうして?」
「あー。なんか、時間もったいないと言う気持ちが強いんですよね。時間あるからゆっくりと言われても時間あるならもっと色々な事したらいいと思うんです。」
「夜勤の時は落ち着いてるね。」
「それは…安田さんがいるから、安田さんと居れば他にする事ないかなと思ったりして。」
「私に仕事を押し付けて楽しようて考えですか?」
「なんでそうなるんですか?」
「ごめんごめん。玉津さんのそういう姿も好きだから。ついつい。」
「意地悪ですね。変態だし。」
「それより、今は暗いのに抱きつかないのですか?」
「いいんですか?ではお言葉に甘えて。」
玉津さんは前から聖司にぎゅっと抱きしめた。いい匂いと柔らかさ最高だ。
「安田さんも自分を出して下さいよ?」
玉津さんが耳元で囁く。
「自分出すとホテル連れて行ってしまいますよ。」
「なら、早速ホテル行きましょ。時間もったいないですよ。ご飯もホテルで食べましょう。」
玉津さんは、聖司を引っ張ってネオン輝くホテルに躊躇なく入る。
「イヤイヤ玉津さん、いきなりですか?」
「もう、おっぱいの感触とお尻触ってるから、後はするだけですよ。」
玉津さんははっきりと言う。何か焦っているのか?
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