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そして、また月曜日




「花崎さん、これどうぞ。」




9階のフロアの廊下をピンヒールで歩いていたら、後ろから声を掛けられた。




振り向くと・・・




結城部長が、虫1匹も殺せないような顔で笑いながら、私に何かを差し出している。

そこに視線を移すと、消毒液と絆創膏だった。

話し掛けられたのは、階段から落ちた時と今回が初めて。




「お気持ちだけいただきます。」




そう深くお辞儀をして、踵を返し去ろうとした時・・・




「血、滲んでますから。」




と、言われ・・・。

左足のかかとを見ると、朝につけた絆創膏から血がたっぷりと滲んでいた・・・。




「来てください。」




結城部長がそう言いながら私の腰に少し触れ、近くの会議室へと促す。

自覚してしまったかかとの痛みがズキズキと響く中、私はそれに従った。

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