第11話 都合よく現れる都合の悪い敵
封印されていた魔物のいる洞窟はナツキと出会った森のかなり奥にあった。
洞窟の場所への道を聞いていたとしても村の人間でもない、森の歩き方もわからないナツキが迷わずそこへたどり着けるとは思えない。
そもそもナツキがこの洞窟に向かったかどうかもわからない。
どこか村の外でも散歩しているだけかもしれない。見当たらなかったけど。
仮に、洞窟に向かったとしてまた森の魔物に襲われて今度こそ死んでしまっているかもしれない。むしろ、この可能性が一番高い。次に高いのは森の何処かで迷子になっている、だ。
でもなぜかボクは洞窟にナツキがいるような気がしてしまった。
あいつはハードモードのあいつはこういうときに一番辛いルートを引いてしまいそうなんだ。
それに、そういうものなんだろ異世界人ってやつは。
ボクは全速力で洞窟へ向かった。
ナツキの足は遅いから途中に追いつけるかもしれないという期待もしていたんだけど、洞窟の入口につくまでにナツキの姿は見つけることが出来なかった。
こんなことなら森への入り方なんて教えなきゃよかった。
洞窟の入口。
ボクどころかナツキの身長でも頭の上に更にもう一人ナツキが入るくらいには広い入口で、内部はもっと広くなっている巨大なもの。洞窟というより岩の裂け目? 谷?
今はそんなことはどうでもいい。
頼むからナツキがこの洞窟にたどり着けていませんように。ボクの思い違いでありますように。
洞窟の魔物に襲われたらボクなんかじゃひとたまりもないのは間違いない。
わざわざ封印されていたのだからそれくらい厄介な魔物ということだ。
急ぎたい気持ちを抑え、暗闇でも目立つ髪を隠すためにフードを深くかぶり、気配を消して洞窟の中に入る。
昼間でも当然中は暗い。
ほとんど何も見えない。
はっきりいって怖い。薄気味悪い。外から洞窟の中へと風が飲み込まれていく様子が、なんでも飲み込んでしまう怪物の口のように見えた。
なんだってこんなところにあらわれるんだろうね洞窟の魔物もさ。
いくら魔物でももっと明るくて気持ちがいい場所に住めばもっと大人しくかわいい見た目になるんじゃないかな?
もしナツキが一人で洞窟の魔物に戦いを挑んでなんかしたら。
ナツキと初めて出会ったときのことが思い出される。絵的にとてもまずいあの血だらけの惨劇。
あんなこともうやらせちゃだめなんだ。
洞窟は奥に進むほど広くなっていく。村の広場よりも広い道がゆるやかに湾曲を繰り返しながら奥まで続いていく。岩石が折り重なってできているようで、ところどころ岩の間から外の光がさしこんでいて、なれてきた目は洞窟の内部の様子もしっかり見ることが出来た。
何度目かの曲がり道をこえたところに巨大なドーム状の空間が現れた。
天井は森で一番高い木よりも高く、あちこちから外の光が差し込んでいる。
そこで岩陰に隠れているナツキを発見した。
なぜかボクのあげた旅人用の服ではなく、この世界に来たときに着ていた袖の破れた異世界の服を着ている。
手には棍棒。というか木の枝! それ森に落ちてたやつだろ! そんな武器で挑む気だったのか!?
そして、その奥。洞窟の最深部に巨大な黒い塊がある。明かりが差し込み、洞窟内はそこまで暗いわけでもないのでよくよく見てみるとそれがとぐろを巻いた大蛇であることがわかった。というか最初から目に入っていたが巨大な黒い岩か何かだと思って気づかなかった。
洞窟の魔物とは規格外の大きさを持つ蛇の魔物だったようだ。
ここまで大きいと蛇という呼び方をすることに抵抗すら感じる。
ひと目見てわかった。これは無理なやつ。絶対に無理。生き物としての格が違う。
大蛇はとぐろを巻いて頭部は見えなかったものの体の太さはボクの胴体よりはるかに太い。頭から尻尾までの長さはとぐろを何周にも巻いているかわからないから想像もつかないけどもうすでに戦意を失ったボクは長さよりも大きさに慄いてしまっている。
一枚一枚がボクの手のひらくらいありそうな黒い鱗が洞窟に差し込む光を鈍く反射していた。
ナツキはそんな大蛇の様子をうかがいながら岩陰に潜み、大蛇への攻撃の機会を伺っていたようだ。
音を立てないように急いで駆け寄り、ナツキのそばで身を隠す。
小声で、だけど強く
「このバカナツキ! どうしてここにいるんだよ!」
「どうしてって、洞窟の魔物を倒すために決まってるじゃないか。お前こそなんでここにいるんだ。早くもどれ」
ナツキは大蛇から目をそらさず答える。
「そうじゃない、どうして君がそんなことするのかってことだよ! 君には……関係ないことじゃないか!」
「……このままだとコタン村がお前の村が困るんだろ。俺は異世界人で特別な力をもっているんだろ。だったら……俺がやらないといけないんじゃないかと思ったんだよ」
「だったとしても! それはこの世界の問題だ。君には関係ない。ナツキがこんな危ない目に合う必要なんてないじゃないか」
ナツキがなにか言い返そうとしたのを遮って
「とにかく、ここは一旦逃げよう。見たらわかるだろ、あんな魔物、とてもじゃないけどボクたちの手に負えないよ。さあはやく!」
ナツキの手を引いて逃げようとした瞬間。
ボクたちが身を潜めていた岩が弾けとんだ。
とっさにボクはナツキを後ろに投げ飛ばした、と思うが自信はない。
洞窟の壁に背中から強く打ち付けられ、一瞬で意識が飛びそうになる。息が止まる。
次の瞬間には体が落下するのを感じる。
そして地面。地面に落ちる! 防がないと!
「ぐうっ!!!」
体を支えた右手に激痛。かなり高いところから落ちたみたい。
うまく受け身が取れなかった。
痛みと呼吸困難で何が起こったのかすらもわからない。
だけどこういうときにこのまま痛みに悶ている訳にはいかない、追撃がくる、動け、動かなきゃ!
ボクは感覚のある足と左手に力を込めて体勢を無理やり起こす。黒い影が目の前に!
とっさに後ろへ飛ぶ。
今自分がいたところに黒い影が衝突。
岩が砕ける。
洞窟内に衝撃音が反響、ようやく音もわかる。
見えた。
黒い塊。
大蛇の尻尾だったのか! ようやく自分のみに起きたことを理解する。
ふくれあがった手のひらのような尻尾の先がずるずると大蛇の方に巻き取られていく。あの巨体ならこの洞窟の何処にでもこの攻撃が届くだろう。
急いで自分の体の感覚をチェックする。森で魔物に襲われたときの鉄則だ。
今の自分の体の状態を正確に把握する。
一番痛い右手、多分だめ! 折れてるかはわからないけれどまともに力が入れられない!
背中を強く打ったけど頭は打ってない。脳震盪はなし!
視界が悪い、フードが邪魔!? いや! 右目が見えていない! 血? 頭か額を切った。拭う。ギリギリ問題なし!
左足、よし。右足、よし。左手、よし!
足が無事ならまだ動ける!
――ナツキは無事か!?
視線を横にずらした瞬間。大蛇の次の攻撃が飛んでくる。無事すら確認させてくれない。
攻撃が見えたお陰でなんとか避けられた! けどこのスピード! とてもじゃないけどまともに戦えそうにない! 次も避けられる気がしないよ!
ダガーを抜いて尻尾を避けながら切りつける。ダガーはにぶい音をたてて弾かれた。
鱗が硬い! さすが伝説の魔物だ。こんなダガーとボクの力では傷つけることすらできない。
でも今は倒す手段を探すんじゃない、逃げる方法を導き出すんだ!
――ナツキは!?
当たりの気配を探る。わからない。大蛇から目を外せないから周りを確認できない。ほんとにどこ?! 生きてるの死んでるの!? せめて声でも出してくれ!
ボクは大きく後ろに飛んで大蛇から距離を取る。広い洞窟だったおかげでボクが飛び回れるスペースが有ったのは不幸中の幸いだ。
大蛇はボクのダガーを警戒したのか次の攻撃はしてこず、威嚇するように尻尾を高く上げた。
ようやく敵の射程外に出てあたりを見回す余裕ができた。
ナツキ!どこだ……! 見渡したら、いた。光沢のある変な異世界服。動いている。生きてる!
ボクと一緒にふっとばされたナツキはやはり壁に打ち付けられて倒れていたようだ。
ボクの位置からナツキまでは十歩ほど離れている。
「大丈夫かいナツキ! 生きてるんだろうね!?」
ダガーを大蛇に投擲。大蛇の尻尾がさっきボクを攻撃しようとしたときよりもさらに速いスピードでダガーを叩き落とす。
たぶんあの鱗の硬さだと尻尾で防御なんてしなくても傷なんて付きやしないはずだけど。そうとう用心深いやつだ。今もこちらを警戒して攻撃のタイミングを測っている。
ボクはその隙にナツキに駆け寄った。
ナツキは起き上がる。よかった、見た感じ腕が飛ばされたり首が折れたりはしてないみたい。
「う……すまん、タルト。大丈夫か? 怪我してないか?」
見たらわかるだろ大怪我してるよ。それに大丈夫かってのはこっちのセリフだよ。
「ボクは大丈夫だよ。見た目ほど大きな怪我じゃない。それよりナツキは!? 痛いところはないかい!?」
吹き飛ばされ壁に打ち付けられたのだから全身激痛に決まっている。
顔半分が血まみれでどう見ても重傷なボクが言っても答えづらいかもしれないけど。
「俺は大丈夫だ、たぶんどこも切れてないし、骨も折れてないと思う。全身がしびれちまってたけどだいぶ感覚が戻ってきてる。すげえふっとばされて頭から落ちたはずだったんだけどな。それよりタルト、お前血だらけじゃないか。それ血だよな」
あの一撃を受けて受け身もとらず頭から落ちたのなら普通なら即死だ。超回復のおかげなのか。とにかく無事で良かった。でもまだ油断はできない。絶体絶命、命の危機の真っ最中だ。
「うん、動けるのなら急いでここから逃げよう! 今の見たでしょ。戦うとかいう次元じゃないよ」
やつが見逃してくれるとは思えないけど。ナツキの手を取って立ち上がる。
――いざとなったらこの身に変えても
魔物の高く掲げていたしっぽがボクを狙って襲いかかってきた。速い! 空を裂く音。鞭のように反動を利用した攻撃。 避けたらナツキに当たってしまう!
とっさにナツキの前に立って左手に2本目のダガーで防御の構えを取る。防げるわけない、それでもせめてナツキの盾になる! はずだったのに!
「タルトぉぉぉ!」
ナツキがボクの前に飛び出した。ボクを両手で思いっきり後方へ突き飛ばし、大蛇へ向き直って、両手を交差させて某びょの態勢で立ちはだかった。
「バ、バカッ! そんな細い腕で防げるわけが……!」
目の前で、大蛇の尻尾がナツキを叩き潰した。
ボクの顔には大量の血が叩きつけられるように浴びせかけられ、視界が塞がれた。
急いで拭って見えるようになったボクの目に飛び込んできたのは、さっきと同じ体勢のまま立っているナツキの後ろ姿だった。
潰されたかと思ったのにどうして。
「ナツキ……! 大丈夫なの!? い、生きてる!?」
大蛇は攻撃を外した?
でも、じゃあこの大量の返り血はいったい?
――ボトッ
ナツキを叩き潰したと思われた大蛇の尻尾が、ずるりと二つに裂け落ちた音だった。
切り落とされた尻尾の先がナツキの目の前に落ちた。
――シャアアアアアアアアアアアアア!
何が起きたんだ。
ボクの予想外の出来事。頭の処理が追いつかずに一瞬動きが止まってしまった。
命取りになりかねない隙を晒してしまったはずだったけど大蛇の次の攻撃はなかった。
――シャアアアアアアアアアアアアア!
大蛇はナツキの予想外の反撃に体を大きく震わせとぐろを巻いて防御の姿勢を取る。強い魔物ほど知能も高いし用心深い。
切り落とされた尻尾の先は血を吹き出しながらがまだ動いている。ようやくなんとなく状況が掴めてきた。 ナツキに当たった瞬間に、尻尾がちぎれたんだ。
この返り血は大蛇のものだったんだ。
ボクはナツキに駆け寄る。
「ナツキ! 無事なんだね。何かの能力を使ったの!?」
「お、おう。なんで生きてるんだ俺は……今潰されたよな?」
「そうみえたよ! ほんとになんてことしてくれるんだよ! 死ぬところだったんだぞ! 一体何をしたの? あの千切れたしっぽは君がやったの!?」
「わ、わからん! さっきは俺も死んだと思ったし。腕にしっぽが当たったような感覚だけはなんとなくあったんだけど、目を閉じてしまってたからよくわからん!」
ナツキもよくわかっていないようだ。ボクだってもちろんわからない。でも助かった。
今は状況を急いで整理するのが先だ。ナツキは怪我はしていないようだし、ボクは血まみれになってるけど怪我は頭と腕。動くのに問題はない。よし、まだ逃げられるかもしれない。
赤く光る大蛇の目はしっかりとこちらを捕らえたまま。こちらを警戒している。
やはりしっぽはちぎれており、そこからは大量の血液が流れ出ていた。まるで鋭利な刃物で切られたかのような傷口。
「もしかして……ちょっとナツキ! 腕見せて!」
ナツキが腕をよく見ると、小指の側が肘のあたりまで白く変色している。
「これって、腕が剣みたいになってる……! き、気持ち悪い! なにこれ!」
「おいおいおいおい! そりゃないぜ。だけど確かにちょっとキモいなこれ。どうなってんだ?」
そういってナツキは自分の肘あたりを自分で触ると、カチンと小さく金属音がした。指も腕も、まるで「森の魔物の鎌」のように、金属のように硬くなっているようだ。
「もしかしてこれ、森の魔物の鎌を防いだときのあの腕なんじゃない?」
「あのときのやつか! アレから一度も出せたことなかったのに……」
この土壇場で都合よく能力が出せるところが、さすがは異世界人だ。
状況が整理できてきたぞ。
尻尾はナツキの腕に触れたときに切り飛ばされたんだ。包丁の刃に向かって大根を叩きつけたら大根の方が真っ二つになるように。
「まさか君の能力は受けた攻撃を……」
いいかけたところでいきりたった大蛇が体を大きく持ち上げた。下顎が左右に割れ、口を大きくあける。薄暗い中でもはっきりわかる長い白い牙はナツキの躰より太く長い。
ボクたち二人同時にまるごと飲み込めるほど大きく広がった口が、次の瞬間、襲いかかってきた。
ボクたちをまるごと飲み込む気か噛みつく気か、わかんないけど、どっちにしろ一撃でやられる!
「ナツキ! 危ない!!」
とっさに体が動いた。ボクは全身で全力でナツキを思い切り突き飛ばした。
同時に、ボクの腹部に火ゴテを押し付けられたような熱い痛みが走った。
衝撃でゴロゴロと地面を転がる体。折れた右手には激痛。
まだ痛みを感じる。まだ生きている。
地面に突っ伏したまま顔をあげるとナツキは無事なようだった。でもボクの体は麻痺しているように動かない。熱い。これは痛み?
「タルト、タルト大丈夫か! なんでお前!」
なんでだろう。ホントだよ。体が勝手に動いちゃったんだ。
君ならあの攻撃も防げたかもしれないのに。
ナツキはボクのそばに駆けつけて倒れたボクを素早く抱えあげて、一旦距離を取る。大蛇は追ってこない。次の攻撃に備えてまた警戒しているようだ。
ナツキはボクを両手で抱えたまま震えた声を出した。
「タルトお前……腹、が……」
ボクのお腹からは生暖かい液体が溢れ出てきていた。これは血だよね。もう全身血だらけでわかりにくいけど溢れ出てくるこの熱い血は多分、ボクのだ。
森に入る人間ならわかる。これは……助からない傷だ。
「……ドジっちゃった……ゴホッ」
口からもどろどろした液体が吹き出る。血。苦い鉄の味が一杯に広がる。
「しゃ、しゃべるな! すぐに村に連れて行ってやるから! 絶対に助かるから!」
お腹から流れ出る血の勢いが止まらない。ナツキは必死で傷口を押さえてくれている。
押さえつけている指の間から湧き水のように血が溢れてくる。大動脈が切られたんだ。
躰から体温がどんどんと失われていくような感覚。命が流れ出ている感覚。怖い。
ナツキはボクを抱き抱えたまま、大蛇に背を向けて走り出した。
大蛇は一瞬怯んだ様子を見せたがボクたちの後を不気味な摩擦音を立てながら追ってくる。
「死ぬなよ! タルト! 絶対に死ぬな!」
「……ナ……ツキ」
「なんだ! 無理して喋るな!」
「ボクのことは……置いて逃げて……」
「何いってんだバカ! そんなことできるわけないだろ!」
ナツキは足が遅い。
体力もない。
いくらボクの体が小さくったって軽くたって重さがないわけじゃない。
ボクを抱えたまま洞窟の外までナツキの体力で逃げ切れっこない。
「あのね、ナツキ。ボクはもう……助からない。わかるんだ。それより……君はこのままじゃ追いつかれてしまう……だからボクをおいて……逃げてぇ」
「嫌だ! お前を見捨てるくらいなら俺も一緒にここで死んでやる」
それはだけはダメだ。
「お願いだ……ナツキ……ボクはボクの役目を……果たしたいんだ……だから……お願いだ。ナツキ……」
頼むよナツキ。喋るのも難しくなってきた。
もう戦えない、助からないボクが最後にできることはこの場に残り大蛇の気を引いて君が逃げるための時間を稼ぐことくらいだから。
ボクの腹の痛みは麻痺してしまっているのかあまり感じない。
口の中と鼻の中から鉄の味がする。ゴボゴボと溺れたような呼吸音。
目からなにか液体が流れている感触があるけどこれも血なのかな。
「わかったよタルト……」
ナツキは立ち止まった。
ボクをそっと地面に寝かせた。とても優しく。丁寧に。
今そんなとこ気遣っている場合じゃないってのに。ほんとに君はいつも……。
「あ、ありがとうナツキ……さあ、早く……!」
ボクは君の力になれたかな。
ようやく、ボクが君と出会った理由がわかった気がするよ。
ボクの役目は君の成長を促すとか、君に最初の試練を与えるとかそういうやつだったんだなきっと。
ボクのような村人Aにはもったいない役目。
ナツキならきっと世界を救ってくれる。かもしれない。そんなのわかんないよ。
でも君ならきっと。
そう思ってもいいよね。
そしたらボクの人生にも意味があったって思えるから。
ボクなんかでもこの世界のためになにかの役に立てたって思ってもいいよね。
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