第27通目 お昼ご飯

「ねえ、透夜くん。

そろそろお昼時だからご飯にしない?」


「ああ、そうだね。何食べようか?」


「う~ん、何があるかわからないから見てからでもいい?」


「もちろん」


俺は、陽芽と手を繋ぎながらフードコートへと向かった。


ここのフードコートには20店ほどの店舗が入っている。


ちなみに、レストラン街にも20店ほどの店舗が入っている。


レストラン街は、食べ放題とかが多いイメージがある。


「凄いね、フードコートでこんなに広いなんて」


「確かに・・・端から端が見えないくらいだもんな」


「ね、凄い。あ、席取っておかなきゃ」


そういって、陽芽は少し前を歩いて席を取りに向かった。


俺も、その背を追いかける。


そして、窓側の席に陽芽が座った。


「透夜くん、空いてたよ」


「ありがとう、陽芽」


俺は、彼女の座った席の対面に座る。


スマホで、フードコートのマップを表示させて陽芽に見せる。


「これ、マップね。

気になるお店はある?」


「うーん」と唸りながら俺のスマホを眺めていた。


「俺は、どうしようかな」


「ねえ、透夜くん。シェアしよ」


「いいよ、何が食べたいの?」


陽芽は、悩んでいた。


なんか、可愛いな。


「えっとね、オムライスとパスタで悩んでて」


「じゃあ、陽芽はパスタを頼んできなよ。

俺が、オムライス頼んでくるよ」


「うふふ、ありがとう。透夜くん」


俺たちはそのあとそれぞれに注文をして、料理を受け取ってから席へと戻ってきた。

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