家政婦、焼い田の場合。

saito sekai

満足な焼死体

ある富豪は我が儘で、これまで何人も家政婦は辞めていったのだった。そして本日、15人目の家政婦が派遣された。


「家政婦の焼い田です。ご主人様の意に沿うよう全力を尽くすことをお誓い申し上げます」

「そうか、明日の朝は鮭のハラスを焼いてくれよ。大きなものじゃないとわしは満足せんからな」

「かしこまりました」


翌朝、富豪の邸宅は火事で丸焼けになり、富豪は焼死体で発見された。 完


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