Num = 003 「視・人」

視覚とは知見と疲労の華畑。


白のように無垢で綺麗で。

黒のように無頼で泥塗れで。



昨日の朝、ぼおっとテレビを。

面白く絶えることのない絵を見続けた7:30


昨日の昼、ぼおっとネットを。

面白く絶えることのない絵を見続けた12:30


昨日の夜、ぼおっとラヂオを。

面白く絶えることがある音を聞き続けた22:30


今日の朝、ぼおっとネットを。

詰らなく絶えた彼の目線には感じた疲労を一つ


今日の昼、ぼおっとラヂオを。

詰らなく絶えた彼の耳には感じた知見を一つ


今日の夜、ぼおっとテレビを。

面白く絶えた彼の目線には感じた疲労を一つ



単調な運び。興趣の薄い言葉を並べた日々の一言が苦言。

彼の目線には興冷めの起爆薬を隣に過ごした。


幼かったから押した彼は彼の所為を無視した。

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自童筆記壱 富岡総二郎 @achromist

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