「~しない」という罠
あ~~やばい、寝ようとしたら今日あった嫌なこととか、腹立ったことを思い出してぐるぐる頭の中を走り始めたぞ~~。という日がある。もはや定番。
例えば打ち合わせの後で、「あの発言は余計だったかもしれない」「あの空気の流れだったらこれ言えたな~」と一人反省会が勝手に始まる。
そう、私はめちゃくちゃ気にしいなのだ。
自己肯定感とか嫌われたくない人とか、そんな感じの本に
「気にしなくていい!」「考えなくていい!」みたいなアドバイスが書いてあることがあり……。
いや、できるわけねーよ!
これを読んでる人は、そうしたいのにできないから読んでるんだよ~‼
と思う。
まあ、そういう思考回路の癖をつけていけば楽になるよっていう話なんだろうけど。
なんか心理学の実験であったけど、そのことを考えないようにしようと意識すると、より脳内に定着しちゃって取り除くことが難しくなるのよね。
脳内から排除しようと狙いをさだめちゃうわけだからね。
難儀だね。
だから、もうどうしても気にしちゃう! という時は、気持ちを否定したりなかったことにしたりせず、感情を認めてしまおう。
だって勝手に沸き起こる感情をコントロールするのは難しいもん。
あ~イライラしちゃだめ! じゃなくて、
あ~イライラしてます! すっげー腹立つ!
このやろ~~! 今私はめちゃくちゃ怒ってんだわ~! って。
認めたうえで、どうしてもおさまらない場合は、もう紙に書く。
私の場合脳内おしゃべりクソ野郎なので、頭の中で延々と考え事ばかりしてしまう。一度目に見える形で結論を出した方が楽なときもある。
しかし、感情をばーっと書いてしまうと、嫌な感情が強く記憶に定着してしまう。
だからここで一工夫。「赤ペン先生ノート」だ。
まずひたすら感情を書き出したら、「はい、おーわり」っていったん紙をふせる(あるいは、ノートを閉じる)
パソコンの電源を落とすとか、トイレを流すイメージ。
そして、しばらく時間を置いたら、今度は別人になったつもりでもう一度感情を書き出した紙に向き合う。
別人になりきるというのが大事。赤ペン先生の気持ち。
感情の羅列を見て、なるほどね~とか言って、助言をしていく。
自分は今人生の大先輩としてアドバイスをしておりま~すみたいな感じで。
~ある日の例~
<愚痴>
今日はなんか一日中もやもやしてた! たぶん人に八つ当たりされて、行き場のない嫌な感情を受け取ってしまったからだと思う。嫌なことをされたらやり返さないとフェアじゃないよなという気持ちもあって、ますますイライラした。でも怒りに怒りで返すのは大人じゃないから我慢した!
<アドバイス>
まず、よく我慢した! えらい! 八つ当たりしたその人も、あなたなら受け止めてくれると思ったのかもね。あなた自身を攻撃したわけじゃない。いい反面教師になったよ。
でももし次に同じことがあって、あなた自身を攻撃するようなことを言うなら「え、今のってどういうことですか?」って冷静に言い返そう! Vous avez bien travaillé!
いったん頭冷やして客観的な視点で見てみると案外「フゥン」ってなったりする。
あと愚痴を外国語で書いてみるのも楽しい! 語彙力がないと笑えてくるし、逆にすらすら書けたらかっこい~。
愚痴って言ってもどうにもならないから言っちゃダメだって思っていた時期もあったけど、話したり書いたりして外にだすことで、すっきりすることもあるよね~という話。時と場合によるけど。
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