寒の明け斗南で立てしこころざし

 寒の明け斗南となみで立てしこころざし

【季語】寒の明け(初春)


 別作品でもこの言葉を使いましたが、斗南というのは、青森県南部地方を指します。

 基本的に福島育ちのワタクシですが、中学校三年間だけはこの地で過ごし、ふと思い出したのが「立志式」なるイベントです。

 昔は、十五が元服の年とされ、その故事にちなんだ学校行事がありました。具体的に何をやったのかはよく覚えていませんが、なぜか合唱で「マイ・バラード」を歌うのが恒例だったと記憶しています。

 母校のHPを見たら、この行事は市町村合併後も続けられているようで、(毎年二月に立志式を行います)、その情景を句にしてみました。


 もっとも二月頭の青森南部地方は、今の暦ではばっちり真冬。

 とても、春の季語が似合うとは言い難いのですけれどね(笑)。

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