　楽師らの高み目指すや夏の風

【季語】夏の風

　吹奏楽に親しんでいた人ならば、ピンとくるのではないでしょうか。

　吹奏楽部員にとって、夏の最大のイベントといえば、「吹奏楽コンクール」です。

　大分前になりますが、「響け！ユーフォニアム」というアニメで、吹奏楽コンクールの課題曲としても取り上げられていたのが、「プロヴァンスの風」という曲でした。

実際に2015年の吹奏楽コンクールの課題曲の一つで、その曲からインスピレーションを頂いた一句です。

　私も中学校では吹奏楽部員で（担当はパーカッション＝打楽器）、夏の吹奏楽コンクールで地区大会を勝ち抜けるべく、頑張っていました。

　その後も、何だかんだと吹奏楽の曲が好きだったり、塾講師時代に仕事の延長（半ば趣味）で吹奏楽コンクールの地区大会を聞きに行ったりしていたものです。

　近所にある中学校から、近頃吹奏楽部員の練習の音が聞こえてくるので、かつての一コマを思い出しながら、句にしてみました。

　ヒントとなった曲は、「プロヴァンスの風」というタイトルではありますが、カラッとしたイメージがあり、何となく「夏の香り」が感じられる一曲です。

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