十一年山笑ふ日を待ちわびて

 十一年といちとせ山笑ふ日を待ちわびて


 これは、二〇二二年の春に作った句です。なので、十一年。

 季語は「山笑ふ」。


 お察しかもしれませんが、いわゆる震災句です。

 ワタクシめは福島在住(内陸部)在住なのですが、仕事で原発避難者とも多く関わってきました。

 私も被災者と言えば被災者ですが、身近な人を亡くしたわけでもないですし、本当の意味で浜の方の方々の辛さを理解できているわけではないかもしれません。


 それでも、彼らが笑顔になれる日が来てほしい。


 そんな思いを込めた句です。

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