死亡報告
仲の良い人のところに、死ぬ前に訪れる。って話はよく聞く話かなと思う。自分の周りでもそんな話を聞く。また、成長するにつれて親族が亡くなっていくのは仕方がないことで、永遠に生きることはできない。
亡くなった母方のおばあちゃんが、教えてくれた話。
大正生まれのおばあちゃんは、第二次世界大戦のことを大東亜戦争と呼んでいました。戦前からの友人がおり、旅行などに行った際にはお土産のやり取りをするのが続いていたそうです。
その友人からもらった“バリ島なので売っているような仮面”が、おばあちゃんの家には飾ってあった。
個人的には、少し不気味に感じていました。何とも言えないのっぺりとした面長の女性?のお面だったので。
そんな友人がなくなる前に、病気が見つかり入院することになった様で。
「入院したよ」と連絡が来る前に、壁にかけてあったバリ島なので売っているような仮面が壁から落ちたそうだ。その日は、壁にかけても見ていないうちに壁から落ちているようで、不思議に思っていたが、連絡が来て腑に落ちたそうです。
また、
入院していたのですが、あまり体調不良が良くならず、入院から数か月後に亡くなったそうです。意識がない日が数日続いてから亡くなったそうです。
ただ、自分のおばあちゃんは、友人が意識がない期間に夢で、友人と会話することができたと言っていました。
「最近は、ずっと入院しててなかなか会えなくて、ごめんね。」とか「退院したら会おう」とか。これまでの経験を再体験するというよりも、今、目の前に友人がいるように会話ができたそうです。ただ、友人は悲しそうな顔をしているので最後のお別れなのかなと感じていたそうです。
そのため、友人がなくなった時刻ぐらいに、仮面が再度壁から落ちた時に
「あ、○○ちゃん亡くなったんだ。」
と思ったそうです。
こんな話をしてくれるおばあちゃんなので、
亡くなる前には、みんなに挨拶するよって言ってました。
でも、
友人の多いおばあちゃんだったので、死ぬ前に自分の前にきてくれませんでした。
自分に霊感がないっても原因かもしれませんが。
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