地図にない家
建設する際には、その土地の現在の地図だけではなく、過去の地図も参照してその土地自体に何が建っていたのか確認することがある。もちろん、不動産の登記記録には、土地の登記記録と、建物の登記記録があるので、きちんと記録が追えるようになっている。ただ、過去については昭和25年ぐらいまでだと言われている。理由としては管理するお役所の管轄が変わったためである。
これは、大型のマンションを建てている方から聞いた話です。
建てる場所は、2階建ての物件や駐車場などがあったり、仲通りもあるような区画であった。飲食店や住宅などがあり、一般的な住宅地域的な区画でした。周りも住宅区画が多く、建物が事前に解体されて駐車場になっているなどの情報が残っているような場所でした。
「大型マンションを建てるために、その区画の建物の解体や地面の掘り返す作業が必要となる。その際に、住宅などを解体した後には、ここが水場だとか、居間だったとかはわかる。理由としては、そこで出る解体時のゴミからわかるようなものである。」
ここまでの話を聞いて、自分は、『家の跡ってのがあるのか』とか思ってました。
別に怖い話でも、なんでもなく、ためになる話だと思っていました。
「解体する前に、昔の地図などを基に地面を掘る際に気を付けないといけないものがないのかを確認しながら計画を立てる。簡単に言えば、下水道とか上水道の管がどこにあるのかを把握してないといけないからみたいな理由でね。」
「今回の現場は、規模も大きいしきちんと把握しないといけないので結構昔の情報も集めた。何もない区画も過去に家が建ってたりしたら管だけは残ってたりするからね。」
「今回、びっくりしたのが駐車場として使われた区画でアスファルトを砕いて、少し掘ると、水場があった痕跡が出てきたんだよね。」
「その周りにも、食器とかも埋まってて。あからさまに家が建っていた跡があったんだよね。」
「ただ、そこで出てきたものから昭和前半ぐらいのものだと推測できるんだけど、地図に情報が残ってないのが不思議なんだよね。」
水場ってのは、詳しく聞くと風呂の湯舟の残骸あったそうです。あからさまに家の解体が煩雑な状態で上にアスファルト舗装をして駐車場になっていたそうです。
駐車場になった時期的に、雑な工事で無理やり埋め立てぐらいは、ありえないことではないそうです。
また、盛土とかでどこかから、持ってきたわけでもないそうです。
今はもう建築進み、確認することはできないですが、地図にない家の跡があった。
ただ、なぜ地図上にその家が載っていないのはわからない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます