問題作を作りました 3人用台本

第1話 問題作を作りました。

0：20時。友の家のチャイムが鳴る。

友：あれ、誰だこんな時間に。はーい

男：水野、俺だ…大地だ

友：え、大地？どしたこんな時間に

男：もう俺どうしたらいいかわからなくて

友：一体何があった…とりあえず中入れ

男：悪い…

0：友の家に上がる男。

男：水野…俺もうだめかもしれない

友：どうした急に

男：真紀ちゃんと別れるかもしれない

友：え、なんで？お前らすっごい仲いいじゃんか

男：俺、見ちゃったんだよ

友：なにを

男：真紀ちゃんが…真紀ちゃんが…！

友：あー………他の男とベットインしてた？

男：俺を他の男のベッドにインしてた…！

友：はぁ！？え、あの、ワンモアプリーズ？

男：俺を…他の男に襲わせてた

友：ごめん、全然意味がわからない

男：俺襲われてたんだよ

友：え、お前襲われたの？

男：うん

友：お前の知らないところで？

男：うん

友：全然状況わかんない！なんで人づてにそれを知るの？お前は今誰なの！

男：俺は俺だよ何言ってんだよ

友：いやお前が何言ってんだよ

0：ドアをノックする音

女：大地くん！大地くんいるんでしょ！？

友：うおっ、真紀ちゃん！？おい大地どうする、居留守使うか？

男：いや…いい。開けてくれ

友：…分かった

0：彼女登場

女：大地くんっ

男：真紀ちゃん

女：あのね、大地くん違うのよ

男：何が違うんだよっ…！俺はこの目で見たんだぞ！

女：それはそうなんだけど…だけど、違うの！

男：何が違うのかはっきり言えよっ

女：あなたを凌辱（りょうじょく）したのは、ほんの出来心だったの…！

友：凌辱ってどういう意味だっけ。えっと…「暴力で相手を犯すこと」…なにやってんの真紀ちゃん！出来心でも絶対ダメなやつ！

男：俺、俺悲しかったよ…真紀ちゃんが俺のことあんな風に犯してるなんて

女：ごめんなさい、悪気はなかったの。あなたの泣き顔が見たかっただけなの

友：弁明（べんめい）になってないっ！…って言うかちょっと待って、さっきから話が全然見えない。なんで被害者のお前が被害を知らなかったんだよ

男：知るわけないだろ…俺が真紀ちゃんの部屋に入ったの、今日が初めてだったんだから

女：私たちずっとプラトニックなお付き合いだったから

友：初手から随分（ずいぶん）ハードプレイだね！？じゃなくて、マジでわからん！真紀ちゃんが大地を犯したんだよね？

女：え、違うよ

友：違うの！？

男：違わねぇだろ！

友：違わねぇの！？

女：違わないけど違うの！

友：どっちだよ！俺の家でコントすんな！

女：あなたを抱いたのは水野くんよ

友：俺なの！？俺まだ童貞なんだけど！？

男：あ、そうなの？

友：要らんこと言ったぁ…！

女：初手ハードプレイ…いいっ…！

友：なにが！？なんで恍惚（こうこつ）とした表情浮かべてんの！？ていうかちょっと待って、マジで意味がわからんからイチからゆっくり説明して！

男：俺、真紀ちゃんのせいでお前に犯されてたんだよ

友：うん、もうその一行からして全然わからん。俺はお前を抱いてない。なんなら誰も抱いたことないし抱く予定もない！…なんか涙出そうになってきた

男：大丈夫か？

女：ハンカチ使う？

友：お前らのせいだよ慰めんな！もっとかみ砕いて説明しろ！

女：…描いたの

友：は？何を

女：大地くんと水野くんの絡みを描いたの！

友：…？えーとつまり…？

女：私っ…腐女子なの…！

友：……あーそういう事か、やっと繋がったわ

女：出来心だったの、出来心で繋げてしまっただけなの

友：真紀ちゃん今すごいこと言ってる自覚ある？

女：すごいイって欲しかっただけなの！

友：ねえ大丈夫！？この話続けてほんと大丈夫！？

女：腐女子だってバレたら…大地くんに嫌われるって思って、だから私

友：だから隠してたって訳ね

男：俺が悲しかったの、真紀ちゃんが腐女子を隠してたことじゃないよ

友：だよなー問題はそこじゃないよな

男：なんで俺…受けだったの

友：そこなの！？

男：俺、そんなに男っぽくない？俺男だよ？今日だって、真紀ちゃんのことちゃんと俺のものにしたくて家行って…なのに俺、受けなの？

女：違う！私はいつもあなたに抱かれる日を待ってたし、なんなら早く手を出してくれないかなって思ってた！勝負下着も付けてるわ！

友：これ俺聞いてていいやつ？

男：じゃあどうして俺受けだったの？

女：あなたの泣き顔が見たかっただけなの！妄想したらすごくそそったの！

友：反省する気ある？

男：俺が一番許せないのは…どうして水野が相手なんだってことだよ

友：あ、そこなんだ。まあそうだよな、自分の彼氏の相手役に中学からの幼馴染を選んだ心境は知りたいよな

男：あれを描いてる間さ、真紀ちゃんはずっと水野の裸を妄想してたってことだよね？こいつがどんな風に俺を抱くか想像してたってことだよね？それって…浮気じゃん

友：そこなんだ？気にするのそこなんだ？

女：だって…大地くんいっつも水野くんとべったりで…今日だって私の家飛び出してすぐにここに来て…だから私、私

男：真紀ちゃん

女：こんなの…萌えない方がおかしいじゃない！

友：違う違う違う、今それ言っちゃダメ！「あなたが取られるんじゃないかって」でいけたのに！

女：（泣きながら）それにほんとは…あなたが受けなら相手は誰だってよかった！３Ｐでも４Ｐでも構わなかったの！ただあなたを泣かせたかったの…！

友：すんごいこと言ってるよ！？

女：なんなら私が大地くんを抱きたいよっ！でも私付いて無いんだもん！

男：真紀ちゃん…

友：なにほだされてんの！？ここドン引くところだぞ！お前の彼女えげつねぇぞ！

女：私が好きなのは大地くんだけ…信じて

男：真紀ちゃん…もう描かないって約束してくれる？

女：うん！描きはしない！

友：妄想もやめぃ！