ここにある幸せ 2人用台本

ちぃねぇ

第1話 ここにある幸せ

0:夫side


夫:(病院帰りの妻はいつも、テストでひどい赤点を取った時のようなばつの悪い顔をする。だから僕は、妻の言葉を聞く前に結果が芳(かんば)しくないことを知る)

妻:また、ダメだった。卵、育ってないって

夫:お疲れ。病院、今日も混んでた?

妻:11時20分に予約したのに診察はその2時間後。産婦人科ってなんであんなに混むの

夫:成り手がいないからね。産婦人科ってほら、診ること多岐にわたるから。なんでもかんでも婦人科行けば、みたいなところあるし。誰もやりたがらないんだよ

妻:だからって、予約の意味ないじゃんね

夫:そうだね。次の予約取ってきたの?

妻:ううん。このまま基礎体温が上がらなかったら10日後、上がれば月経の2週間後って言われて取れなかった

夫:流動的だね

妻:ほんと。…どうせ上がんないんだからさ、先に予約させてくれればいいのにね。かけ放題付けてないから電話代だってタダじゃないのに

夫:(妻と結婚して3年、それなりに仲良くしているけど子供を授かる気配はない)

妻:なんで私、毎月毎月通ってんだろうね。月経不順をどうにかするために受診したはずだったんだけどなぁ

夫:月経不順はどう?

妻:マシにはなったけど…相変わらずバラバラ。今日漢方変わったの。いつもどおり、何の説明もなく。また一段階、不妊治療のステージが上がったってことなのかな?

夫:(妻の通う産婦人科はいつも混み合っているようで、詳しい処置も説明されず、薬の飲み方も早口の説明でぶっきらぼうらしい。産婦人科では珍しくない話だとネットで知った)

夫:(もともと生理が不順だった彼女の身体が心配で受診を勧めたのは僕だ。僕としても彼女としても、不妊治療に舵(かじ)を切ったつもりはなかった)

夫:(だけどその日から、僕たちは敷かれたレールを走ることになる。産まないなら低用量ピルで調整し、産みたいなら不妊治療の幕開け…道は二つに一つだった)

妻:そりゃ、産めるんなら産んでみようかしらとは思ったよ?亮ちゃんの子なんて絶対可愛いじゃん

夫:愛ちゃんに似た方が可愛いよ

妻:でもさ、でも…二人でもよかったのに

夫:(完全に産まないという選択肢を、妻は選べなかった。出来れば授かりたいというふんわりした感情は、けれど彼女の顔をどんどん曇らせて行った)

妻:…今日さ、病院の帰りに知り合いのおじさんに会ったの

夫:おじさん?

妻:ちっちゃい頃通ってた床屋のオヤジ。…結婚して今年4年目でしょ?オヤジのとこの孫はもう2人も子供生まれたらしくてさ…嫌味なく言われたよ。「お前んとこはまだか?それとももう駄目か」って

夫:駄目って…ひどい人だね。子供を持つ持たないなんて家庭で決めることなのに

妻:ねー!私もそう思う!何をもって駄目なんだよ!って食って掛かりそうになったけど…そのオヤジがさ、ニコニコしてるのよ。悪気なんて一ミリも無いの。なんならちょっと憐(あわれ)れむような感じでさ

夫:(僕は会ったこともないオヤジの顔を頭の中でぶん殴った。自分の一言がどれだけ人を傷つけるか考えることも出来ない無神経さに虫唾(むしず)が走る)

妻:ねえ、亮ちゃん。私たち幸せじゃんね?駄目なんてこと、ないじゃんね

夫:あるわけないだろ。僕は愛ちゃんが世界で一番好きだし結婚出来てすごく幸せなんだから

妻:うん。ねえ、亮ちゃん…今日仲良くする?卵は見つけられなかったけど、排卵しそうな感じなんだって

夫:わかった、お風呂入ってくるね

妻:ありがと

夫:(彼女が病院に通い出してもうすぐ半年。いろんな変化があったけど、一番の変化は…僕がただ彼女を抱きたいだけなのに、その行為にお礼を言われるようになってしまったこと)

夫:(彼女は無意識だ。無意識のうちに、自分を卑下(ひげ)している、だから僕も突っ込めない。彼女が「ありがとう」と口にするたび、僕は泣きたい気持ちになった)


0:妻side


妻:(「無排卵ですね」…そう医師に告げられたのがちょうど半年前。「妊娠希望なんですよね?」そう聞かれて、とっさに「はい」と答えた。その日から月に二度の通院が始まった)

妻:(1年目は二人でいたかった。同い年の32歳での結婚。少し遅めだったけど、それでも子供子供にはならなくて、亮ちゃんも私もまだまだ二人の時間を楽しみたかったから、あえて作らずに過ごしていた)

妻:(2年目になると周りからちょくちょく「子供は?」と聞かれるようになった。まだまだ二人でいたいと言う私の返答に、みんなが微笑を浮かべ始めたのはこの頃だ)

妻:(3年目、母からやんわりと「一度婦人科行ってみれば」と勧められた。出来ないんじゃなくて作ってない、そう言おうとしたけど、「なんで作らないの?」と聞かれるのが面倒で飲み込んだ)

妻:(結婚したら子供を持って当たり前、子供がいなきゃ半人前。令和の時代になってもそういう考えは根付いているもので、みんな口には出さないけど子供を期待していた)

妻:(唯一それをしなかったのが亮ちゃんだ)

夫:「愛ちゃんと一緒にいられれば幸せだよ」

妻:(彼の言葉にだけは、裏が無かった。彼だけは本当に、私にそれを期待していなかった)

妻:(だけど彼はとても子供好きだった。小さな子を見るといつも優しい顔になる。迷子がいたら絶対に放っておかない。すっ飛んで行ってあやすのだ)

夫:「迷子かな?」「お名前言えますか?」

妻:(彼の優しい顔を見る度に、私はこのままでいいのかと考えるようになった。こんなに子供が大好きな人なのに)

妻:(彼から「子供が欲しい」と言われたことはない。私が話を向ければ「君に似たらやんちゃだろうね」と返してくれるけど、自分から「子供が出来たら」なんて話は決してしない人)

夫:「産む産まないの選択肢は女性のものだから」

妻:(何度も「子供欲しい?」と聞く私に、彼はいつもこう返す)

夫:「痛い思いをするのもライフスタイルが圧倒的に変えられてしまうのも女性側。どれだけ平等を訴えていたって、社会的にも女性側が背負うものは男性側のそれと比較にならない」

夫:「なのに、自分が欲しいからって理由で女性側にそれを背負わせるのは間違ってると思う。それを決める権利は完全にそっちにあると僕は思うんだ」

夫:「もちろん、いたらいたで絶対可愛いし楽しいけど、絶対大変だし二人の時間も無くなる。僕は本当にどちらでもいいんだ、君が欲しければ作るし、いなければいないなりに幸せだから」

妻:(優しすぎる彼に、子供を抱かせてあげたくなった。この人の遺伝子をここで絶やすのはもったいないと思った。二人でなら苦労も楽しめる気がした)

妻:(だから「妊娠希望ですか」と言われたとき「はい」と答えた。あの時は、自分は産める、出来ないんじゃない作ってないだけ…そう信じていた)

妻:病院、長かったな。カルテ飛ばされてたのかな。次の予約、いつになるんだろ。受付の人、電話越し冷たいんだよな…掛けたくないなぁ。有休だって限りがあるのに

妻:(3240円。2時間待って、股を開いて冷たい器具を突っ込まれて、曖昧な指示だけ投げられて…これは一体何のお金なんだろう。普通の人なら掛からないお金が一瞬で消えていく)

妻:(これだけあったら3日分の食費になる。亮ちゃんと美味しいワインだって飲める。妊娠したら飲めないか…と考えた所で我に返り、笑ってしまった。そんな未来がどこにあるんだろう)

妻:(作ってないだけ、二人でいたいだけ…そう思っていたのに、私はどうやら「やればできる子」ではなかったらしい。床屋のオヤジの言葉が何度も何度も胸を抉る(えぐる))

妻:駄目ってなによ、駄目って。なんで子供いないイコール駄目?駄目な大人?駄目な女?私、駄目な女なの?…亮ちゃんは私と結婚して…ほんとに幸せなのかな

妻:(頭ではわかってる、こんな言葉無視すればいいって。でも、半笑いで同情されるように言われた「駄目か」の一言が私の胸から消えてくれない)

妻:(いっそ、彼が不妊であればいいとさえ思ってしまう。彼に原因があるのなら、私はすっぱり赤ちゃんを諦められる。けれど)

妻:調べて、かぁ…言えないなぁ…

妻:(彼は喜んで協力してくれるだろう。でも、それで彼に原因が無いのが分かってしまったら…彼は子供を持てる身体なのに、私のせいでそれができないことが分かってしまったら)

妻:そんなん、申し訳なさ過ぎて消えたいじゃんか



0:夫side


夫:今日、冷えるね

妻:そうだね

夫:足、もっとこっち入れなよ

妻:大丈夫

夫:ねえ、愛ちゃん…眠い?

妻:…うん、ごめん

夫:そっか。おやすみ

妻:おやすみ

夫:(あれから更に3ヶ月が経ち、いつのまにか僕たちの【仲良くする日】は【赤ちゃんができるかもしれない日】だけになった。卵胞(らんぽう)誘発剤は身体に合わないらしく、食事を吐き戻す日もあった)

妻:「つわりでもないのにね、やーなの!」

夫:「愛ちゃん、無理しないで」

妻:「(遮って)誕生日までに赤ちゃん、来るといいなぁ」

夫:「……」

夫:(彼女は焦っていた。年齢という見えない敵に怯えていた。同じ35歳なのに、男と女のそれでは重みが全然違った)

妻:「今日ね、「なんでもっと早く始めなかったの」って先生に言われちゃった」

夫:「そんなの、欲しくなったのが今なんだから仕方ないのに」

妻:「ね~!もーほんとあの医者やだ!デリカシーの欠片も無いの!だから絶対次こそ、見返してやるの!」

夫:(「もう辞めよう、二人で生きよう」…そんなことを言う権利は、僕の側には無かった。気が済むまで戦って摩耗(まもう)する彼女を、僕はただただ見つめることしかできなかった)


0:妻side


妻:また、だめだった

妻:(毎月毎月、バカみたいに期待をしている。バラバラな基礎体温グラフに少しの高温期を見つけては、もしかしてを期待して妊娠検査薬を使う)

妻:これだってタダじゃないのに…意味な…

妻:(明日になれば、明後日になればわかるその結果に、奇跡を信じて数百円を掛ける。そしていつも検査終了窓にしかつかないラインを見てゴミ箱へ突っ込む作業を繰り返す)

妻:もうやだ…もう

妻:(完全に産めない身体であればよかった。子宮が壊れてるとか持病のせいで妊娠が禁じられた身体とか…中途半端に産めるかもしれない身体が一番苦痛だった)

妻:また、誘発剤…これで何度目…?

妻:(「そんなに具合悪くなる人いないんだけどね」…医者はめんどくさそうに処方を変えたけど、きっと結果は変わらない)

妻:(「漢方じゃ無理そうだね。次の段階行こうか」なんでもないことのように言われて頭がクラクラする)

妻:どうして私は産めないの?亮ちゃんにも原因があるの?でももし無いって言われたら…私のせいであんなに優しい人を父親にしてあげられないなんて

妻:(出口が見えない。何をしたらいいのかわからない。やれることは全部やった。ヨガも、規則正しい食事も生活リズムも、苦いお茶だって飲んだ、神社だって巡った)

妻:もう、やだよ…助けて、亮ちゃん…


0:夫side


夫:ただいまー

妻:おかえり、亮ちゃん

夫:ご飯、作ってくれたんだ

妻:うん。午後有休とって病院だったから

夫:疲れてるのにありがとう。明日は僕が作るよ

妻:ううん、私にできるのなんてこれくらいだし

夫:(まただ。また彼女は無意識に自分を卑下(ひげ)している)

夫:すごく美味しそうだね。ほっけ?おっきいね

妻:亮ちゃんお魚好きだもんね

夫:(食卓には僕の好きなおかずが並んでいる。病院帰りの彼女はいつも、僕の好物を作る。僕の機嫌を損ねないよう、僕に嫌われないよう)

夫:(そんな気遣いが痛かった。そんなことをしないで、彼女の好きなものを食べて欲しい。今日嫌な思いをして大変な目に遭ってきたのは君なのに、僕に気を使わないで欲しい)

妻:まただめだってー全然卵ちゃん、くっついてくんないの

夫:そっか

妻:次は人工授精も考えようかって。どんどん、大げさになってきちゃったね

夫:愛ちゃん

妻:あ、もちろん人工授精になっても費用は私の貯金でいけるから心配しないで!

夫:だからそれは二人の貯金から出そうって

妻:んーん、それは未来の子供に使いたいの。…なんて、会えるかどうかも分からないのに

夫:愛ちゃん

妻:ごめんね、不出来な嫁で!私昔から冷え性だし身体弱いし生理不順だし…亮ちゃんも、私なんかにとっつかまって、ほんとごめんね

夫:(続ける続けないを決めるのは彼女の権利。僕にボールはない。けれど、これ以上傷つく彼女を…自分を傷つけていく彼女を、僕は見ていられなかった)

夫:愛ちゃん、聞いて

妻:ごめん、ほんとごめん

夫:愛ちゃん!

妻:私がこんなだから要らないお金かけてさ、周りはどんどん子供出来てさ、どこどこ行った、とかお父さんと遊んだとかさ…今頃きっと、亮ちゃんならいいパパになってたと思うのに

夫:愛ちゃん聞いて!

妻:っ…亮ちゃん…

夫:僕は、今のままで幸せ。…じゃない、今って言うか、愛ちゃんが幸せだった時が一番幸せなんだよ

妻:私が…幸せだった時

夫:愛ちゃん今、幸せ?

妻:幸せよ

夫:一年前より?

妻:え?

夫:僕は子供が好きだよ。だって面白いじゃない、色んな表情をして突拍子の無いことを言って。でもそれはどの子にも抱く感情だよ。僕自身が父親になりたいなんて思ったことは一度もない

妻:でも、亮ちゃんはきっといいパパに

夫:僕がいいパパになるとしたら、君がママをやってなきゃ駄目だ。君が笑ってくれなきゃ、そんな未来永遠に来ない

妻:だって私は

夫:産む産まないを決められるのは君だけだ、だから僕は今まで何も言ってこなかった。…だけど、君を傷つける君を僕は許せない

妻:私を傷つける私…?

夫:なんでセックスするたびにお礼を言うの?君が欲しくてひとつになりたくて、どうしてお礼を言われるの

妻:あ…

夫:愛し合うのに何でお礼を言うの?生きててありがとうなら僕だってそう。愛ちゃんが生きてるだけでありがとう。でもそうじゃないでしょ?

妻:私が…生きてて嬉しいの

夫:当たり前でしょ。僕は愛ちゃんがいなきゃ生きていられないよ

妻:私なんかじゃなくてもっと、ちゃんと子供を産める人が奥さんだったら

夫:たらればの話は無しだよ、愛ちゃん

妻:でも

夫:でもじゃない。愛、聞いて。僕の幸せは、君と生きることだ。そこに子供がいたらまた別の幸せがあるのかもしれない。でも、間違いなく言えるのは君がいなきゃ僕が不幸になるってこと

妻:不幸に

夫:ああ、不幸になる。君が感じなくてもいい引け目を感じて僕の元を勝手に去るようなことがあれば、僕は間違いなく不幸になる。そうだなぁ、毎晩やけ酒して肝臓を壊して身を持ち崩すかも

妻:そんな

夫:大げさじゃなくて、君がいなくなったら僕はちゃんとできない。ちゃんとする意味がない。愛ちゃんがカッコいいって言うから毎日髭を剃るんだ。愛ちゃんが隣にいて恥ずかしくないように服を新調するんだ

妻:亮ちゃん

夫:愛ちゃんの領分に踏み込むことを許してほしい。…不妊治療、辞めにしてくれませんか

妻:辞めていいの

夫:うん、僕のために辞めて。僕と一緒に生きて

妻:私、私…ほんとはずっと苦しくて…っ

夫:うん、僕の為にありがとう。お疲れ様。もっと早く言ってあげられなくて、ごめんね

妻:(かぶりを振って)…私と、生きてください。私と一緒にっ

夫:うん、二人で生きよう。…これからもずっと愛してる

妻:愛してるっ…!


0:エピローグ


夫:(こうして僕たちの長いようであっという間だった不妊治療は終了した。他の人から見れば短すぎる終わりだったかもしれないし、諦めるのも早すぎたのかもしれない)

夫:(でも、それを決められるのは僕たちだけで、よそと比較して辛いとか辛くないとか、そういう話をすることに全く意味はない)

妻:ねぇねぇ、この子!この子可愛い!

夫:(あれから数日後、愛ちゃんは不妊治療の終了と低用量ピルへの切り替えを産婦人科に連絡した。これで僕たちが子供を持つ可能性は完全に消えた)

妻:私ね、ずっと犬を飼うのが夢だったの

夫:そうなんだ

妻:知ってる?犬ってね、おっきければおっきいほど優しい性格してるのよ。…ゴールデンレトリバーがね、赤ちゃんをあやしてる動画があるんだけど

夫:ああ、僕も見たことあるよそういうの。和むよね

妻:うん。ああ言うの、憧れてたんだ。新築庭付きの一戸建てに、ゴールデン。赤ちゃんと優しいパパ、ママ。絵に描いたような幸せ家族

夫:…2LDKのマンションに小型犬。赤ちゃんはいなくても、妻のことを大好きで愛し続ける夫。こんな夢はどう?

妻:過ぎる夢ね

夫:現実にしよう。来月、物件を観に行きませんか?半年後には住んでるアパートの更新だし、思い切って購入するのもアリだと思うんだけど

妻:家を?

夫:うん。君と、僕と、まだ見ぬ家族の家。多分小型犬くらいならマンションでも飼えると思うんだ

妻:亮ちゃんといるとどんどん夢叶っちゃうね

夫:まだ叶えたい夢がいっぱいあるよ。長生きしてね

妻:そっちこそ

夫:(家族の形なんて人の数だけある。僕たちが幸せか不幸せか、それを決められるのは僕たちだけだ。そして僕は知ってる。幸せがちゃんと、ここにあることを)

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