1年 第1学期 13週目
人は興味・関心のある物事に対して語る時、気が付けば早口になる。
それは時間がたつにつれそして自身の情熱がさらに高まると速度が増す……
何でこんな前置きをするかって?
月曜日の8時間目、今日は外部から呼んできた講師の話があるので、聞きに行けとの
因みにこれも
因みに
会話の中でだと「
(何言ってるのか全然頭が追い付かない……)
初めの自己紹介はねゆっくりだったんだよね~
気が付いたらどんどん早口になっていて、もう私の頭じゃ処理が追い付かない。
日本語だったらぼーっと聞いていてもなんとなく話してる趣旨や雑談をそれとなしに無意識にみんな分けていると思うんだけど……
ここは日本じゃなく異世界、けどファンタジー物でもない現実世界だから脳内自動翻訳とかチートなスキルとかそんなのあるわけがないどれだけ切実に望んでも頑張るしかないのだ。
だから真剣に聞いている。なんならこの場所で聞いている全学生の中で誰よりも一番真剣に聞いていると私は思っている。だがしかし!
聞いている途中に「あれ今の言葉どういう意味?」頭を捻ると次の言葉を聞き逃したり、これがエンドレスに続く、加えてどんどん早口になる講師の人、今この場所には私たちのクラスだけでは無く他の学科の子たちも居るから結構な人数がいるので、授業の時みたいに質問を出来るわけもなく、処理できる言葉の数が既に上限を迎えていた私の頭の中は、大パニック状態!なんなら小人さんたちが、右往左往しながら噴火寸前の火山をどうやって鎮めようか会議を行っている……現実逃避したくなった。今これが一人なら――
「あぁぁぁぁ~」
って叫んでる絶対に――
私だって緊張したりしたらすごく早口になるから人様の事は言えないけれど、つらい……しかも
声にならないため息をつきつつ約2時間。5分の休憩が間にあったがとても長く感じた……
「疲れた」
もう何も考えたくないのだが、
「よし!自分へのご褒美に甘いものを買おう!頭を使うには糖分だよね!うん」
いそいそと寮の近くにある
とは言っても日本みたいにスイーツの種類が豊富ではないし、ロールケーキやシュークリーム、プリンとか結構王道物が、多いのが特徴かな。日本人の味覚に合うのかって言われたら個人の好みによるとしか言えない。チョコの甘さはどちらかというとアメリカとかで作られているやつの味に近いかな?私個人の意見だけど結構甘いものが多い。お茶に砂糖が入っているくらいだから分かるのは分かる。
因みにサラダとかは本当に数が少ない。台湾はコンビニのおにぎりとかパンとかもお弁当と同じく温めて食べる人が結構多いので、物によっては冷めたままで食べることを想定してない具が入っているものもある。だから利用客の多いコンビニでは、セルフの電子レンジの数が多いなぁって思った。
話をスイーツに戻すと日本の製品も売ってるけど高いんだよ……私のお財布事情がね……
明日のお昼ご飯を減らせば何とか……とコンビニでぐるぐる回りながら悩み。結局無難なクッキーを買った。片手で食べられるしね!
寮に戻ってご飯を食べながらさっきのメモを見ようとカバンから引っ張り出したが、乾いた笑みしか出てこない。
聞き取れて分からない単語をとりあえずピンインとかカタカナで書いていたり、「分からん!」って私の文句が書いてあったりメモと呼べるものではないからである。
とりあえず、ピンインを漢字とかに当てはめて言葉の意味を調べることからはじめた。
結局何とか形にはなったが、多分
努力はしたよ頑張ったんだよ!
因みに金曜日にも別の
脳内自動翻訳機能本当に欲しい。切実に……
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