私の台湾留学日記 〜外国は異世界だった〜
桜月 雪
1年 前期
いざ私にとっての異世界へ
約2時間半乗っていた飛行機が着陸した
シートベルトのサインが消え、周りにいる乗客たちも自分たちの荷物を上から降ろしたり、出口へと狭い通路を歩いている
周りの流れに沿うように、私も進み出口を出てボーディングブリッジへと足を一歩踏み出した。
因みにボーディングブリッジは、飛行機とターミナルをつなぐ通路の事だよ
(うわ~暑そう)
まだターミナルには入っていないので、外の熱気が伝わってくる
黙々と進みターミナルへと足を踏み入れた
迷子になったら困るので、とりあえず周りについて行く
ムービングウォーク(エスカレーターの真直ぐなやつ)を歩き、キョロキョロ周りを見回しながら感じる日本とは違う匂いや空気、そして画数がとても多そうな漢字の文字たち
「ここが臺灣かぁ~」
私こと天野和音は、高校受験の真っただ中、「臺灣の大学に行こうと思います」と突然担任に告げ、教師を(たぶん)少し困らせた人間である
異世界って聞いたらゲーム世界のファンタジーとか色々浮かぶけれど
私たちの身近なところに異世界は広がっている
それが自国とは違う国、海外だ
言葉・文化・社会のすべてが違うんだからもうこれは異世界でしょ?
これはそんな私の四年間を綴った留学日々という名の冒険の旅である。
なんで臺灣にしたのかって?まぁ色々あるけど、知り合いに臺灣の人が多かったからもっとちゃんとみんなの事知りたい、話したいなぁって思ったのと、後はまだ治安が良い方で、卒業して臺灣に帰った知り合いがいるから困ったときに相談できるってとこかなぁ~
そんなこんなで無事臺灣で通う大学にも合格し、今ここにいるんだけど……
係の人が何話しているのか分からない。一ヶ月語学留学みたいなのは行ったことあるけど、みんな外国人だしほぼ遊び言葉を覚えるようなものだったので、私挨拶とかいわば言葉覚えたての2歳児並みにしか中国語話せません!良くそれで留学しようと思ったなって?それは私が私に一番思ってるんだなぁ~
「多分こっちに並んでって言ってるはず……」
困ってたら私のパスポートを見て、こっちって指さしてくれたありがたや~
入国審査してるお姉さんが私のパスポートと仮の修学ビザ見て
「
「
中国語と日本語の両方で言ってくれた。ものすごくフレンドリーだ。私も何個か覚えた言葉でお礼を伝える
その後、荷物を取って到着口を出た。ずらりと並ぶ名前の書いたカードや紙を持った人たちその人たちの端っこの方で手を振っている人がいた。
「和音~こっちこっち」
「あ!お姉さんお久しぶりです!」
昔日本に働きに来ていた人で、今は臺灣に戻って結婚したお姉さんが迎えに来てくれた。
「緊張してる?」
「少し……」
日本語が、通じる人が居てホッとしたのは参れもない事実だ。
人ごみを縫いながらお姉さんに私はついて行った。
ここで臺灣について軽く説明しよう。
大抵の人が浮かぶものって言ったら
首都は
臺灣で使われている言葉は、1つが中国語(普通語・北京語)って言われているもので、基本的に臺灣では、
2つ目は、臺灣語(
私からしたら故郷を思い出せるから聞いてると楽しいし日本経由で伝わった外来語もあるから結構知っている言葉が出てきたりする。中国語の高低アクセントが4声に対して臺灣語は8声ある。
他にも客家語や原住民語(これに関しては各部族によって沢山あるから奥がとても深い)あとは、英語や日本語。日本語に至ってはお年寄りの方々が話す日本語が、とても丁寧で奇麗なの!
使われている漢字にも違いがあって、臺灣は【
発音を記述する記号も中国が【
子音が21個
母音が16個
覚えておくと中国語の発音が良くなる。中国語をカタカナで読みを書いているものを見るけどそのまま読むと通じない。通じないと英語で話してくるから英語苦手な人で臺灣行きたいなら頑張って覚えるべし!!
それと同じで数字数える時も
イー、ァー(アル)、サン、スー、ウー、リィゥ、チー、バー、ジゥ、シー
っていう人多いけど、実際は……
って発音になるから全然違うものになるんだよね(因みに拼音の上にある記号が四声の記号だからその通りに読むといいよ)発音って大事だね~
私たちは車に乗って次の目的地、私がこれから住む場所へと向かう
空港から車を走らせて約30分弱、
因みに大学は臺北市にあるんだけど、寮が無いので本当は不動産屋さんとかを回らないといけないところだが、日本在住の臺灣の方が別荘でここ林口に家を買っていて、全然帰れてないし住んでないと家が駄目になっていくので、私が大学留学の間、住まわせて頂くことになった。家賃は要らないと言われてしまったので、自分が使う光熱費だけ払う事になる
今は林口區にアウトレットパークとか空港へ行く電車とかが出来たので便利になっているが、私が来た当初は、まだまだ建設予定地として場所が確保されているだけで、中々の田舎で、臺北方面に行くバスも2種類しかなくて、大学近くに着くバスはそのうちの1つで、家からバス停が歩いて15分の所にしかないので、臺北市内の教会の寮への申請も出した。教会の寮って言うのが、私の家がキリスト教で同じ教会内の遠方に住んでいる子達に住む場所を提供しているのだ。場所によっては結構な数の申請があるので、選考結果待ちになる。
住むところに関しては、私はとても恵まれている。
臺灣で借りる場所を探すのが大変なのかって思う人が結構いるけど、まぁ日本に比べたら不動産屋さんは少ないけど日本の会社が臺灣で支店開けていたり、日本語話せる人もいるからそこまで心配しなくていいかも
今はネットとかアプリで先に調べたりできるからそちらが主流だったりする。不安な人は日本語話せるお友達や不動産屋さんに頼ってね。因みに臺灣の賃貸は結構家具付きなのが多かったりする。日本人が好みそうな雰囲気のお部屋だと普通のアパートとかに比べて少し高いけれど、家具付きとか光熱費込みの所とかもあるからそこを兼ね合いながら探すといいのかもしれない
車に揺られマンションに着いたのはいいのだが、私は口をあんぐりと開けたまま呆けた。
だってめっちゃ奇麗なマンション!表玄関をくぐるとカウンターに受付がいて、待合ロビーになっている。
2階に上がるとここはマンション共有のスペースで、小さな図書館、スポーツジム、卓球やビリヤードできる場所に、プールやサウナあと銭湯、パソコンルームに映画館があった。これはマンションに住んでいる人なら玄関通るときの電子カードがあればだれでも使えるらしい
私が貸してもらった部屋は、2LDKのお部屋一人暮らしには広い、嬉しかったのがトイレとお風呂が別だったこと、海外は基本的にトイレとバスルーム一緒だから結構苦手なんだよね。
お姉さんから聞いてびっくりしたんだけど、臺灣って部屋ごとにみんな内装が違うの家買うと場所だけ買ったみたいな感じで、コンクリートむき出しの空間だけが初めにあって、内装とかは全部自分好みに改装出来る。高さ地面から天井までかなり高さがある家だと、マンションの家の中に、2階3階って階層作れたりするんだって、日本だと入ったときに内装まで出来ていて、家具を自分で選ぶだけど、臺灣のこの方法も結構面白いなぁって思う。日本の古民家買ってリノベーションするってところが買った当初にやるってことなんだね。こういったところがまた日本と違うな~ってしみじみ思ったよ。
とりあえず今日は家の中を掃除して、マンションの下にあったスーパーで買い物をする。
臺灣は早くからレジ袋有料なので、エコバックを持ち見て何かわかる食材だけ買う事にした。書いている名前だけだと何の野菜なのか分からないものが多いからだ。
その後お姉さんと明日の時間を確認して別れた。
何かあったらすぐに連絡するように言われた。海外で未成年一人はやっぱり心配になるみたい。
私はその日思った以上に疲れていたらしい、夢も見ずに爆睡した。
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