ファミコン時代のネーミング黒歴史…「キャラクター名ハプニング」って何だっけ?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 むかし、むかし、レトロゲームな黒歴史がありまして。ちょっと笑える「キャラクターのネームハプニング」!

 ファミコン時代に、ふんわかな黒歴史を作った。

 中古ゲーム屋がにぎわった、なつかしレトロな時代のこと。

 「このゲーム、もう、クリアしたし…。売ってしまおう」

 小学生とかが、ゲームを、中古屋に売り払う。

 そこでだ。

 売りにいった奴が、あわてる。

 「しまった!パーティの女の子キャラに、好きな子の名前をつけていたんだ!もう、売っちゃったぞ!あのデータを消すの、忘れてた。どうしよう!」

 純なハプニング、だねえ。

 俺も、それに近いことをやっている。

で…。

 すごいのは、こういうネーミングハプニングを、痛みだとは思わない人もいるっていうこと。

 世の中には、いろんな人がいるわけ。

わざと、ゲームキャラに変な名前(勇者○ンポコ、とか)をつけて売る人がいたんだ。

 「俺の売った中古ゲームを買った奴が、俺が残したデータを見て驚く姿を、想像してみるんだ。これが、楽しいんだよな」

 そんな動機で、わざとデータを消さないで、中古屋に売り払う。

 ほぼほぼ、「愉快犯(ゆかいはん)」。

 変な名前をつけたゲームを買った人が、どういう気持ちになるのか?

 想像したりするのが、本当に、楽しくて仕方ないんだろうな。

 「ぎゃっ!何、この名前!」

 「何で、こういう名前をつけて、プレイするんだよ」

 「クリアまで、どんなモチベーション?」

 でもね?

次のようなことも、わかってしまいそう。

注意、注意。

「○○○○が、○○○○ちゃんと共に魔王と戦うのか?そうか、◯◯◯◯って、◯◯◯◯ちゃんのこと好きなんだな」

 それって、失敗パターン。

なつかしい、ハプニング。

 ゲームが中古屋で取引されていたころは、黒歴史的な面白さ。

 さて、さて…。

子ども時代は、クラスメイトの家などに、何度も遊びにいったもんだ。

たとえ、そいつが、俺のきらいなやつでもだ。

だって、そいつの家には、俺の家にはない「ファミコン様」が住んでいたんだからね。

「お邪魔しま~す」

友だちって、何なんだろう。

「ファミコン様がいるのかどうか」

当時は、それが、友だち関係の条件になっていたんじゃないか?

黒歴史が爆発するのは、まさにこのときだ。

「おい!」

「え?」

「何だよ、この登録キャラ!」

「…あ」

俺は、次のことを、すっかり忘れていたんだよな。

「マイカセットの中のキャラの1人に、うんこ◯◯◯◯(←きらいなその友だちの名前が入る)と名付け、すぐ敵にやられるよう、何も装備させない裸状態にしていたこと」

 ばれて、マジで、大げんか。

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