第6話 髪の束
肝試しで廃墟に来た。
「ちょっと、ヤバイよ!」
友達に呼ばれて部屋に入ると、壁にずらりと髪の束がぶら下がっていた。
根本に残った皮を釘で打ち付けられたそれは、よく見ると一束ずつ髪質が違う。
でもやっぱり友達の髪が一番綺麗。
気がつくと私は、釘と金槌を手にしていた。
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