第4話 ラムネの日/『ガラス玉は意外と簡単に手に入る』

憧れの君を密かにラムネと呼んでいる。

サイダーやソーダと違う特別感。

瓶の中のガラス玉みたいにキラキラで手が届きそうで届かない。

「今はペットボトルが主流で炭酸が抜けやすいから、ぬけてる私みたい?」

本人もラムネの自覚あり!

「ガラス玉取りやすいのはいいね」

ネジ式の飲み口を回した。



◆5月4日は「ラムネの日」/2023年5月4日作

#140字小説『ガラス玉は意外と簡単に手に入る』

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