評論家と素人の評価が違う作品について〜日本最高の女性歌手はAKB〜
飛騨牛・牛・牛太郎
第1話
まえがき
久しぶりに文章を書こうと思ったんですが、アイディアがなく筆が進みません
というわけでリハビリもかねて誰が読むわけでもないエッセイでも一つ、と思い軽い文章を書こうと思います。
1
https://www.cinematoday.jp/news/N0136276
絶賛vs酷評!マリオ映画、観客と批評家で賛否真っ二つの背景
マリオの映画の話題でこんなのがありました。
私は見る予定もないし見に行く気もないので日本で公開されたのかも知らないんですが、要は
「一般人が高評価で評論家の評価が低い、真っ二つに割れた」
という話。
これをもって「評論家とは?」「評論家は必要か?」という意見をちょいちょい見たり見なかったりします。
先にも書いた通り私はこの映画を見る気がありませんのでマリオ映画映画特有の事情があるとかなんとか話すことはしません。
大体Twitterあたりでバズった映画はTwitterの
「真偽はともかく断言。とにかく煽る。批判的な人間は即つるし上げる」
というバズるためのムーブ(もしくはクソみたいなオタクのムーブ)に毒されて過剰に持ち上げれるか過剰に叩かれるかしかしないしそれに反した感想はどっかから湧いてきたキモい奴らに叩かれることになるので、なんかもうあんま見る気がわかんのでよ。
という私怨はさておき、素人と評論家の評価が異なるのは至極当然の話であって、それは別に今始まったわけでもなく悪いことでもせめることでもないという話をしようかなと思います。
2
評論家(と言っても素人レビュァーに毛が生えた人から雑誌やメディアで連載を書く人まで色々ですが)というのは商売で映画を年に何十本、何百本、何千本も見ます。
しかも視聴したうえでレビューという形で文章に落とし込む前提ですから、最低でも齟齬なくあらすじが理解できる程度には細かく映画を分析する必要があるわけです。
一方で素人は月に一本二本、半年に一回、数ヶ月に一回、面白そうな話題作がでたら、好きな俳優がでたら、レベルの人が大半です。
というかファスト映画の時代ですから
「映画館で新作映画なんか見ないよ。配信サイトで面白そうなやつを見るだけ」
「テレビでやってる過去の名作で満足」
「そもそも映画みない。You Tubeのほうが」
って人が今はほとんどでしょう。
3
そういった素人の方は
「主役がかっこいい!」
「原作再現がすごい!」
「わかりやすくて面白かった!」
「話はよくわからんがアクションがすごい!BGMが!歌が!」
程度で十分満足できます。
程度とかきましたが別にそれは悪いことじゃありませんし、むしろ商業作品の娯楽作ですからそれは大前提としてあるべきです。
それに金取ってるわけでもない素人の感想なんて薄っぺらくていいんです。
「つまらん」「面白い」「俺は面白いとおもった」で誰も文句はいいません。
たまの娯楽ですからね。
それに対して評論家は
「主役がかっこいい!」
程度じゃ駄目です。
評論で金をとって商売でやってるわけでそんなTwitterの感想レベルの薄っぺらい感想しか話せない人はお呼びじゃありません。
「ストーリーが重厚で過去のパロデイや作者の愛が。構図や撮影技法が。原作のリスペクト、監督のオリジナル部分etc」
ともっと深く掘り下げ素人である客を
「ほーそうなのか。すごいなぁ」
と頷かせることが必要です。
4
この2つの作品の見方の違いはいつも相反するわけじゃありませんが、往々にして反対の感想を生み出します。
例えば普段作品を見ない方にとって、シンプルで単純なストーリーというのは
「わかりやすく理解しやすい」
ですが、何千本も見る方にとっては
「単純でありきたり、薄っぺらいストーリー、テンプレ展開」
になります。
原作再現を重視した作品はその作品のファンの方には
「原作再現がすごい。面白い」
と言われますが、映画のプロでもその作品について詳しくない素人には
「説明が足りない。ファン以外を無視している。原作に頼りすぎ」
となります。
5
結局のところ「映画の見方、映画に対するスタンス」が素人と評論家では全く違うわけです。
ですから その2人が同じ映画を見たとしても同じ評価が出るわけではありませんし 2つ違うのが当たり前の話というわけです。
じゃあどっちが正しいのか、というのは 答えがない問でしかありません。
素人にも分かりやすい単純明快アクションや 俳優 なので 分かりやすい味付けをしてる ジャンクフードのような映画だけじゃ世の中面白くありませんし、かと言って映画を何百本も見てる評論家しか分かってくれない小難しい格式しかない高級料亭のような映画だけでも世の中は面白くないです。
ですから今回の騒動も「評論家はなぜ?」「評論家は必要なのか」「インテリはこれだから」「あいつら」と敵対心燃やして攻撃的な意見を述べるのではなく
「何百本も見てる評論家が面白くないといってもマリオが好きな俺は面白いと感じたよ!感想や見方は色々あったほうが何回もも楽しめていいよ!」
と見とくほうが世の中楽しめるのではないかと思います。という浅い結論でとりあえず締めさせてもらいたいと思います。
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