過去の失恋を引きずる主人公が、ある晩、クリオネのような顔をした女性と出会うところから始まります。その女性はいわゆる宇宙人で、体はある地球人から貰ったとのこと。
こう書くとまるでSFホラーのような印象を受けるかもしれませんが、この作品は恋愛物語です! なぜならその宇宙人――マキネが可愛いからです!
クリオネのような顔のヒロインが可愛い? と疑問に思うかもしれませんが、そもそも可愛さとは見た目だけで判断できるものではないはずです。
言葉や態度、仕草や行動、いわばその人物の精神にこそ可愛さは宿ります。
マキネは、まさにそれらの可愛さを備えたヒロインと言えます。
なんならそのうち、見た目も可愛く思えてきます。
見た目は違えども、心は人間以上に人間らしい。異種族(人外)との恋愛、かくあるべしと強くお勧めできる逸品です。
ぜひ一読くださいませ!
※このレビューは、最新話が「第27話 ふひひひ」の時点で書かれました。
毎日、家と会社を往復するだけ。今は彼女もいない。変化のない日常に嫌気がさしている主人公に、ある日、転機が訪れます。
夜の公園にいる時に、フードをかぶった女性が、1人でいるのを見つけた主人公。心配して声をかけますが……なんだか、様子がおかしい。
タイトルやあらすじにも書いてある通り、彼女は人間ではなかったんです。普通なら逃げ出したくなるでしょう。
しかし主人公は、恐怖を感じるどころか、なぜか、クリオネ似の人外地球外生命体なら、自分のことを裏切らないような、そんな気がしてきます。
最初は、顔はクリオネだし、どうやってコミュニケーションをとるんだろう。と思っていましたが、その部分も上手く表現してあり、2人の感情の変化がとても丁寧に書いてあったので、気になってどんどん読み進めていました。
まだ連載中なので、2人がこれからどうなっていくのか、が気になります。