第2話 進化する俺と従魔達
俺たちはその拠点で1月ほど過ごした。
その間に起こったことは、
・コロ達が魔物を狩り始めたとこと、それに続いて進化したこと
・俺も魔物を倒すとレベルが上がり、スキルポイントが付与されたこと
・鑑定魔法と叡智というスキルを取得して現在の状況を確認したこと
といったことが大きなことで、装備や武器などが充実したことかな。
スキルポイントとは、魔物を倒したりクエストをクリアすると付与される物で、スキルボードにに表示されるスキルを必要なポイントと引き換えに自分のものにできるシステムだ。
俺は、鑑定と叡智というスキルを最初に取得して、それを活用して自分にとって必要なスキルを取得していった。
レベルも始めは1だったのが、強い魔物を俺か従魔が倒すと俺にポイントが付与されるのだが、そのポイント数は強い魔物ほど高得点だがそればかりではなく少しランダムな感じがした。
クエストとは、何故か俺のスキルボードに時折表示されるもので、クエストを完了すると結構な確率で珍しい武器や装備またはスキルボードに無いスキルが与えられるのだ。
スキルボードに有るスキルは基本的には、人族のスキル全般が有る。しかしクエストで手にするスキルは、その上の存在が持ってるスキルのようだ。
例を挙げると
・不老化
・不死化
・時空魔法
・次元魔法
・創造魔法
などである、不老不死化のスキルは完全なものではなく予備の命やエネルギーを備えていれば、その予備の数だけ不老不死でいられるというものだ。
時空魔法は、時と空間を操る魔法が使えるということでアイテムボックスや転移魔法のこと。
次元魔法は、違う次元を作りそこと繋げることで、自分専用の世界を作れることだ。
創造魔法は、明確な考えを基に新たな魔法を作り出すことだ。
これらは言わば神の領域のようなスキル、魔法となる。
ーー 従魔の成長
俺がレベルと共にすくるを取得していく間にも獣魔達は、成長していきいつの間にか人化のスキルを得るほどになっていた。
コロ(改名コロネ) 〜 種族フェンリルの希少種
人化 〜 銀髪の16歳くらいの美少女風、頭に犬耳付き
カー子(改名カティー) 〜 種族フェニックスの希少種
人化 〜 黒髪の18歳くらいのナイスバディーのレディー風
おいらん(改名ムラサキ) 〜 種族グレートタラテクトの希少種
人化 〜 金髪に紫のブリッジが入った髪を持つ大人の女風
俺(改名) 〜 種族人族亜種(何故?)
人化(?)〜 年齢15歳くらいの少年、瞳は金、髪はシルバー、顔は西洋人風
幾つか納得できない事もあったが、これで4人で旅をすることができそうだ。
ーー いざ異世界人との出会いに ーー
森を抜け出すために俺はカティーに指示する
「南側に街があるらしい、森の外まで飛んでくれ。」
すると黒き怪鳥に変身したカティーが南に向けて飛び立つ、コロネとムラサキに
「カティーが目的についたら転移移動するから準備しておいてくれ。」
と言いながら今まで暮らしていたマイホームを見ながら感慨にふけっていたいた俺は、魔物を狩って得た素材や鍛治能力で作った装備や武器を身に付けたり収納していった。
半日ほど経ったところでカティーから念話が届いた
「ご主人様、森の外に着きました、人影はありません。」
「わかったそこに向かう」
と答えるとコロネとムラサキを伴い転移魔法を発動した。
風景が切り替わりカティーが目の前で休んでいた。
「お早いお着きおめでとうございます。」
かなり無理して飛んだのだろう、カティーをして半日の距離というのはおよそ3000km程だろう、この森は巨大すぎる。
「お疲れだったね、おぶってやるからおいで。」
と俺の背に抱えると街に向けて歩き出した。
するとコロネが
「今度は私が背に乗せて走るわ。」
と言い出したが
「いや、今度はゆっくり歩いて街に向かう。急ぐ旅でも無いしこれも楽しそうだろ?」
「・・うん。分かったわ。でも次は私の番だからね。」
と念を押してコロネが鼻歌を歌いながら並んで歩き始めた。
軽い食事を挟み適当な場所で野宿をしながら5日ほど歩くと
「ねご主人これは何?」
コロネが馬車の轍を見つけて聞いてきた。
「これは人が使う馬車などの車輪の跡だな。まだ新しいから近くに人の街があるかもしれないな。」
と言う俺の言葉に3匹(人)は、何かを根回ししながら頷いていた。
従魔同士にも決まり事があるんだろう、と思いながらその姿を見ていた俺は
「さあ、この世界の人に会おうか。面白そうだな。」
と思わず声を出していた。
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